インバウンド外国人ツアーガイドになると得られる6つのメリット

03/02/2020ノウハウ

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どうも2019年の確定申告も無事に終わり一息ついているDaiです!今回は本業のインバウンドガイドに関する内容を扱っていきたいと思います。

その中でも自身の経験に基づいた、外国人ツアーガイドになるメリットについてご紹介していきましょう。インバウンド市場やツアーガイドに興味のある方必見です!

それでは早速メリットを6つに分けて、一つ一つ説明していきますね。

語学力の向上

1つめは誰もが想像できる内容ですね!インバウンドガイド、外国人に対して色々な説明をするわけですから、国籍に合わせた言語対応が必要になってきます。

英語を話せればとりあえず多くの国籍の方を対象にできますが、母国語であればゲストもより安心してツアーに参加できますよね。

ツアーガイドとして仕事を始める時点である程度の語学力は必要になってきますが、仕事を始めてから上達してもOK。というかガイドをしていれば自ずと語学力は付いてきます。

ツアー中の説明ではスピーキング、ゲストからの質問ではリスニング、予約時やツアー後のメールでのやり取りなどでライティングもリーディングも鍛えられます。

高校や大学で習ってきた英語よりもよっぽど実用的で役に立ちますし、生涯ガイドとして働く予定のない人にも、これからの時代のことを考えると大きなメリットだと考えます。

個人的にはインバウンドガイドとしてゲストを案内してからの数年で、飛躍的に英語力を鍛えることができています。

特に上達を感じているのは発音で、聞く力と話す力は学生時代の自分とは比べ物にならないほどになりました。全くあの頃何を勉強していたのか…笑

コミュニケーション力の向上

2つめも語学力と同様スキル面のお話。コミュニケーション力の向上ですね。

コミュニケーション力というと幅広いですが、ここでは外国人とのコミュニケーションによって身につく意味でのコミュニケーション力です。

目上の人などへ敬意を表することは日本人と話す時に重要ですが、外国の方と話すときにはまた別の気遣いが必要になります。それは国籍や年齢によって異なりますし、日々ツアーをしていても良い意味で気疲れをします。

具体的にはオープンなゲストに対してはおとなしく接するよりかは自分もオープンになるべきですし、「〇〇人は〜」のようなステレオタイプが当てにならない場合もあり、その時々によって自分のコミュニケーションスタイルを使い分ける必要があります。

簡潔に言うと、カメレオンになるような感覚でしょうか。この感覚を身に着けられれば、外国人対応に活きることは間違いないですし、出身やバックグラウンドに合わせて日本人と接するときにも役立つかと思います。

世界中どこへ行っても、誰と一緒だとしても仕事ができるようになるでしょうね。これもこれからの時代には間違いなく大切なスキルとなるでしょう。

異文化・世界情勢への理解が深まる

続いて3つめのメリットは異文化・世界情勢への理解が深まるようになることです。

どういうことか説明すると、今外国で起きていること、それに対して現地の人がどんな考えを持っているかが理解できるようになる、ということです。

今のご時世、テレビやスマホのニュースなどで世界各国の情報へ簡単にアクセスすることが出来ます。とはいえ、その問題の核心であったり、それ以外で外国の方が本国でどのようなことを気にかけているのか、までは分かりません。

個人的な例を出すと、英国のEU離脱(ブレグジット)についてゲストから色々な話を聞くことができています。

離脱協定に関して中々議会の承認が得られない、といったことは日本でもよく報道されていましたが、ブレグジットに至る経緯や本国イギリスの方々がブレグジットに対してどんな不安を抱いているのかといった生の声までは知ることができませんでした。

特にこの問題は連邦の中でもイングランド人、スコットランド人によっても捉え方が異なるようでしたし、自分でもより興味を持つようになり、遠く離れた日本でもより身近な問題として感じられるようになりました。

その他、世界全体で問題になっている気候変動やプラスチック利用などについても、様々な国・年代の意見を聞くことができ、日本社会や自身の生活のあり方について改めて考えるようになりました。

このようにインバウンドガイドになると、異文化や世界情勢に関する理解が深まり、自分ごとのように感じ、自身の生活と結びつけて考えられるようになります。

適応能力が身につく

インバウンドガイドとしてゲストを案内していると、いくらスケジュール管理や準備を綿密にしていたとしても、必ず不測の事態が起きます。

ツアー中の備品破損や事故、開始時刻にゲストが現れないなどなど…そういった不測の事態がないに越したことはないですが、100%防ぎ切ることはできません。

ただそういった自体において重要になってくるのがガイドとしての適応能力です。

ツアー中だけでなく、ゲストの想定外の言動に対して対応が求められる場合もありますし、マニュアルに載っていない事象が起きた時にどのような対応をすべきか、それを考える力、実行に移せる力がここで言う適応能力と言えましょう。

この適応能力は知識によって伸ばすこともできますが、より重要なのは経験。どれだけ場数を踏んできたか、です。

どんなに完璧な人間であってもこれまでに経験したことがないと焦ってミスを連発してしまいます。これはガイドに限らずどんな仕事においても言えることでしょう。

インバウンドガイドは顧客の性質上、特にこの適応能力が求められますし、逆に言えばこの力を伸ばしやすいとも言えます。

僕自身も様々な不測の事態に対応してきたからこそ、今どんと構えてゲストを案内出来ますし、ガイド以外のどんな仕事にも役立つと思っています。

拡大市場で将来性がある

5つめはインバウンド市場が今後も拡大していく市場であり、仕事そのものに将来性があるということです。

今年初めの新型肺炎(コロナウイルス)の流行によって観光客を大きく減少するでしょうが、1年もすればすぐにこれまでの水準に戻るでしょうし、VISAの緩和や航空券価格の低下といった日本へのアクセスの向上から、間違いなく伸びる市場です。

「東京オリンピックが終われば…」「一過性にすぎない」と根拠のない世論はありますが、インバウンド旅行者の増加は2000年代初期から始まっていることです。頭打ちが来るのはまだまだ先です。

旅行者が増えれば宿泊業だけでなく体験やアクティビティ業者の需要も増えます。現在の日本の状況は未だに体験事業者が圧倒的に足りておらず、特にツアーガイド不足が続いています。

就活を経験したことのある人は分かると思いますが、拡大市場に身を置くことは自分のライフプラン形成に置いても非常に大事です。

今後仕事や収入が増えるのか、一定なのか、減少するのか。どれを選択すべきかは言うまでもありませんね。

インバウンド市場、そして体験事業やツアーガイドの需要はまだまだ増加しますので、こちらもインバウンドツアーガイドになるメリットの一つとして挙げておきます。

段違いのやりがい

最後のメリットは、やりがいです。

どんなことにやりがいを感じるか、そしてそれに対してどれだけやりがいを感じられるかは人によって異なります。

ですので、ここではインバウンドガイドとして僕が感じているように、強くやりがいを感じられるであろうペルソナを紹介しておきます。

ペルソナ

  • 人を喜ばせる・楽しませるのが好きな人
  • 語学力を活かした仕事をしたい人
  • 異文化交流・理解が好きな人
  • グローバルな生き方をしたい人
  • 自分の社会的価値を実感したい人

こんなところでしょうか。最後に僕がインバウンドガイドになって感じる一番のやりがいについて話しておきます。

それはペルソナの最後の部分と重なるのですが、この仕事をしていると自分の価値というものを強く実感できます。

どういうことかと言うと、自分の何らかの行動によって喜んでくれる人がいるということを直接感じられるのです。

それはツアーガイドとしての一サービスとしての側面と、社会の中の一人間としての側面の両方から感じられます。

後者は一般的な会社員として働いていると実感しにくいことであり、個人的な話をすると自分が東京の企業で働いていた時にストレスとなっていたことでもあり、それは移住・起業を決心するキッカケの一つにもなりました。

僕はツアー中ゲストをガイドするだけでなく、自分自身のパーソナルな話もするようにしています。だからこそよりゲストに「一人の人間」「Dai」として認めてもらえるんですよね。これすごく気持ちのいいことです。

それがそのまま自分が今この社会に存在する意義として感じられ、社会的価値の実感につながるのです。

少々アツくなってしまいましたが、このやりがいは何にも代えがたいです。ここまでのやりがいを感じられる仕事が今日本にどれくらいあるか問いたいくらいです。

6つ紹介してきましたが、最後にしてこれが一番の、インバウンドガイドになるメリットだと思っています。

なぜその仕事をするのか?という質問に対して、お金でも名声でもない、やりがいという名の自分自身の存在意義・社会的価値の実感があるからと胸を張って答えたいと思います。

僕にとって外国人ツアーガイドは自分の長い人生の中では一ステップではありますが、歳を取っても続けたいと思っています。

この記事を読んで一人でも多くの人がインバウンド市場や、ツアーガイドに興味を持ってもらえたら嬉しいです。ひいては日本中に同志が増えていくことを切に願っています。あわよくば飛騨でガイドやってくれないかなー、なんて笑

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