「自分は自殺なんてするはずない」と本当に言えるか?
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ここ最近著名な方の自殺が相次いで報道されておりますよね。特に知り合いであったわけでもありませんが「まさかあの人が…」と心の内に思ってしまう自分がおりました。
そんな折母親から「あんたは大丈夫?」と心配するLINEが何度か届いているところであります。
周りの人から見れば、コロナウイルスによるインバウンド需要の蒸発によって大打撃を受けていることから、心配されてごもっともな気はします。
とは言っても当の本人はギターや料理やらでなんだかんだ充実した日々を送っているわけなんですねこれが。だから母親のLINEの返信にも元気に返したわけです。
現状は特にうつ状態でも何でもありませんし、自殺したいなどとは微塵も思いません。なぜなら生きる希望があるからです。
生きる希望というのは何でもいいと思います。僕に関して言うと、コロナ終息後必ず戻ってくるであろう外国の方を今まで以上にもてなしたいという気持ちや、今日弾けなかったギターフレーズを必ず弾けるように頑張るといった気持ちですね。
別に大きなことである必要はありませんし、すごく個人的なものでもいいと思うんですよね。
僕にはこの生きる希望があるから、生活や将来に対して多少の不安はあっても自殺をしようなどとは思わないわけです。
そしてこれはほとんどの方に当てはまることだと思います。多くの人が日々何か不安やストレスを抱えながらも生きているのは、何らかの希望があるからです。
一方で自殺をしてしまった方は、この生きる希望を失った、もしくは希望を遥かに超える強烈な不安や嫌悪を抱いてしまったのかもしれません。
ただ、本人のその時の心境や状況は本人のみぞ知るです。たとえ恋人であっても家族であっても分からないことがあるのです。
だから「あいつが自殺したのは〇〇だったからだ」などと推察するのは不毛以外の何物でもないと思っています。
理由が何であるにせよ、自殺をしてしまった方の心中は到底想像しえないものなんだと思います。それは、自殺というのが生きる希望を失った人にとっての、凄まじいほどの悲しみや苦しみから解き放たれるための最後の手段だからでしょう。
その最終手段が頭によぎる経験を自分がしたことがないからかもしれませんが、もし経験していたとしても、事情は本人にしかわからないでしょう。
さて僕自身は生きる希望があり、まして自殺なんてと考えている身ではありますが、「自殺なんて馬鹿なことをするわけない」と胸を張って言えるほどの自信がないことも事実です。
自殺者の心境なんて理解できない、自殺する理由がないと思ってはいるものの、先のことは分かりません。僕はもちろんのこと誰にも分からないのです。
少なくとも僕は一般的な会社員の方よりも、何倍も生活に対する不安があるという自負はあります。新型コロナの影響を考えれば当然のことです。
だからもしかしたら「自殺予備軍」に入っていてもおかしくないのかもしれません。
と、ここまで書くと「こいつ大丈夫か」と本当に誤解されてしまうかもしれませんのでこの辺で止めておきますが、大事なのは、日々ニュースで流れている自殺報道などの現象はもしかしたら身の回りで、もしくは自分に起こるかもしれないということです。
そのため「あの〇〇が自殺したんだ」と他人事のように済ませてはいけない気がしています。
毎日が楽しくて仕方がないような人も、次の日に一変してしまうかもしれません。僕も日々楽しく生きている身ではあるものの、もしかしたら明日世界が180度変わったかのように見えるかもしれません。
芸能人だけでなく、一般の方の自殺も今年は増えていると聞きます。そうなるとますますどうなるかなんて分かりませんよね。
コロナうつや芸能人の自殺などのニュースを他人事として捉えるのではなく、「もしかしたら自分や周りも…」と少し危機感を持ってみるのも良いと思います。
そのことばかり気にかけすぎて自分がうつになってしまったら本末転倒ではありますが、自分とは関係のない悲しい出来事から学ぶこともあることと思います。
少なくとも自分は、自分の身にも降りかかるかもしれないという気概で生きようと思います。
また自殺とまではいかないにしても、日常で不安に感じていることや悩みがある方のために何か出来たらと思っています。
色んな相談窓口があることは重々承知していますが、自分でも何かの力になれればと。
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