好きな場所に住んで自由に働く生き方『ノマドライフ』レビュー
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好きな場所に住み、自由に働くことが出来たらどんなに幸せなことでしょうか。
今回はそんな悩める日本人の思いに応える書籍をご紹介したいと思います。本田直之氏の『ノマドライフ』です。
僕もそんな生き方をしてみたいと思っている一人です。何かの参考になればと思い、この本を読むことにしました。
以下に挙げるような方にもぜひ本書を読んで頂きたいと思います。
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何にも縛られず自由に仕事し生活したいあなた
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副業やマルチワークに興味のあるあなた
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一歩を踏み出せないあなた
書籍概要
「30歳で課長、40歳で部長」といった一つの会社だけで昇進し収入を上げ、家庭を築く生き方は今後少なくなっていくという考えが本書の発端となっています。
そんな生き方は右肩上がりの経済成長に支えられた時代にのみ通用していただけで、これからの時代には適さないとの考えが示されています。
著者の本田氏は1年の6割をハワイで、4割を日本で過ごす、いわゆるデュアルライフを実践しています。
そんなライフスタイルを実践するべく、ノマドとして好きな場所に住み、自由に働くために今すべきことを一つ一つ丁寧に本書で示されています。
日本人の大半が会社員として生活しており、会社に属し日々仕事に追われていると「そんな余裕はない」と言う方もいることと思います。
社会的変化を考慮すれば、これまでの働き方のままでは危険であることは自明ですが、今ひとつ一歩を踏み出すのは億劫というのもよく分かります。
そんな人に勇気を与え「自分にも出来るかもしれない」と思わせてくれるのが本書だと思います。
自分の思い通りの人生を送るために、まずこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
172Pで本自体も内容ギッシリという感じではないので、さーっと読めるかと思います。僕は1時間半ほどかかりました。
著者プロフィール
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行う。
ハワイ、東京に拠点を構え、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々を旅しながら、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。これまで訪れた国は60ヶ国、200都市を超える。
毎日のように屋台・B級から三ツ星レストランまでの食を極め、著名シェフのコラボディナーなどのプロデュースも手がける。
著書に、レバレッジシリーズをはじめ、「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」、「なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか」「The Hawaii’s Best Restaurants」等があり、著書累計300万部を突破し、韓国・台湾・香港・中国で翻訳版も発売。
目次
Chapter 1:なぜ、ノマドライフなのか?
Chapter 2:ノマドライフの実践 – ワークとテクノロジー
Chapter 3:ノマドライフの実践 – お金と生活
Chapter 4:ノマドライフの実践 – 思考のトレーニング
印象に残った内容
副業ではなく複業
本田氏は“副業”ではなく”複業”を提唱しています。デュアルワークと呼ばれるものですね。
確かに副業にはサイドビジネス、サブビジネスといった印象がありますよね。
会社員であれば会社の仕事つまり本業に多くの時間を費やすわけなので、サイドビジネス的な副業から手をつけるのでもよいのでしょう。
ただノマドとして生活する上では、副業よりも複業をすべきなのです。
今までメインにやってきた仕事はベーシックインカムを得られるものとして継続すべきですが、新しく始める仕事も一つの事業つまり複業として扱うべきなのです。
もちろん複業の始め方はまず小さなところですが、副業との大きな違いは「時間の切り売りではなく自分の好きなことや得意なことから生まれたものか」です。
副業にはお小遣い稼ぎ的な在宅仕事やアルバイトなどの単純作業も包括されていますが、副業はあくまで自分の能力を活かしているとか、自分の将来に役立つものなのです。
その方がモチベーションにもなるし、何より自分で「これは一つの事業」と割り切る方が
より責任意識も芽生えると思います。
最初は赤字でも少しずつ芽を育てることが複業の創出において大切なのです。
事業は大きくすべきか?
利益を優先するのであれば売上を伸ばすべきだし、その分従業員を雇い会社の規模を大きくすべきです。
ただノマドというのは好きな場所に住み自由に働くことです。大所帯になっては身動きが取りづらくなってしまいます。
一例にどんな高給取りの会社役員でも自由が効かず本当のところ幸せではない、というものがあります。
僕が会社員を辞めるキッカケにもなった疑問の一つでもあります。自分の幸せはお金で買えるのか?会社に求めるべきなのか?
現在実際に事業を走らせてみて思うのは「僕はこの事業を大きくしたいのか?」ということです。
利益を増やし社会に貢献するという意味では規模は大きくすべきです。
ただ僕のインサイトに「何にも縛られず自由に生きたい」というものがあるので正直悩みどころなのです。
社会に生きる上で何にも縛られないというのはほとんど不可能でしょうが、こと仕事に関しては束縛を最小限に抑えたい気持ちがあります。
富や名声よりも時間的そして精神的に自由でいたい気持ちが今は強いですね。
ただ事業拡大については、この自分のインサイトと照らし合わせながら常々考えていきたいですね。
まとめ
通常のビジネス本よりも薄く、ページ数も少なかったのであっという間に読み終えました。
自分は会社員でもノマドでもないどっちつかずな形態で生活していますが、会社員に戻るつもりはありません。
むしろノマドとして生きたいと思っていたので、本書はとても参考になりました。
特に「とりあえず種を蒔く」という論説には勇気づけられました。
その時は直接のお金にならなくても、後々本業に近いもしくはそれ以上の収入につながる可能性を秘めている、というのは「とりあえず何か始めよう」というきにさせてくれました。
周りに提唱できるくらい、まずは自分がノマドとして生きられるよう歩んでいきたいと思います。
レッツノマド!
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