ホリエモン式究極のメンタル術『自分のことだけ考える』レビュー

04/19/2020ブックレビュー

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自己中心的、利己的という言葉に良いイメージを持っている方は少ないと思います。

だからこそ、会社など周りばかり優先して、自分のことを大切にしている日本人が少ないように感じるのも不思議ではないかもしれません。

そんな現状を踏まえると、常に革新的な思想を持ちながら幅広い事業に挑戦する、日本でも指折りの実業家であるホリエモンこと堀江貴文氏の『自分のことだけ考える』を紹介せずにいられません。

堀江氏と言えば、ライブドア事件をきっかけに投獄された犯罪者としてのイメージが強いかと思います。

実際僕もそのようなイメージで、「危険な人」と思っていたほどです。

にもかかわらず、堀江氏の本を手にとってみたのは、彼が同時に幅広い分野で活躍し多くの成功を収めているからです。

過去に何があったは関係なく、ただ彼の実績の裏側には何があるのだろうと気になったので、手始めにこちらの本を読んでみることにしました。

実際に読んでみて発見は多く、こんな人にオススメできる本だなと感じたので書いておきます。

こんなあなたにオススメ

  • ホリエモンの思想を学びたいあなた

  • なかなか次の一歩を踏み出せないあなた

  • 自分の生き方に悩んでいるあなた

書籍概要

まず書かれた背景についてですが、それは明記されておりませんでした。ただ、全書を通して堀江氏の信念が現れていると感じました。

タイトルの「自分のことだけ考える」というのは自己中心的という意味に捉えられかねませんが、大切なことと思います。

現に自分よりも会社や仕事を優先して鬱になったり、自殺までしてしまう社会です。

堀江氏はそんな暗い社会に対して問題提議をするとともに、そういった苦しんでいる人にエールを送りたいと思い、こちらの本を執筆することにしたのではないでしょうか。

堀江氏に対して「拝金主義」「犯罪者」といったイメージが無かったわけではありませんが、本書を通して堀江氏の見方が変わりました。

彼の言っていることを言葉づらだけで捉えると、いささか突っ込みたくなりますが本質を知ると納得できます。

少なくとも数々のビジネスを成功に導いてきた方なので、学べることは多くあります。

本書を通じて、自分の日頃の行動を見つめ直すキッカケになると思います。

終始語りかけるような口調で進むので非常に読みやすく、202ページを、読書嫌いの僕でも1時間ほどで読み終えることが出来ました。

著者プロフィール

堀江貴文|Amazonより画像引用

1972年福岡県生まれ。91年東京大学入学、のち中退。96年、有限会社オン・ザ・エッヂ設立。02年、旧ライブドアから営業権を取得。04年、社名を株式会社ライブドアに変更し、代表取締役CEOとなる。06年1月、証券取引法違反で逮捕。11年4月懲役2年6ヶ月の実刑判決が確定。13年3月に仮出所。著書に『拝金』ほか多数。

堀江貴文プロフィール|Amazonより

目次

第1章:自分のことだけ考える

第2章:炎上される者になれ

第3章:無駄なものにふりまわされない心

第4章:なぜあなたは緊張に負けてしまうのか?

第5章:恥をかいた分だけ成功に近づく

6章:他者への優しさだけは忘れてはならない

印象に残った内容

嫉妬したら負け

うまくいっている人や成功している人を妬むことは一時的な快楽に過ぎない、ということは分かっていてもしてしまいますよね。

僕は何度かこんな経験があるので、釘を刺されたような感覚になりました。

そういう時は決まって誰か他の人と「あいつは〇〇だから」と同意を求めるような形で、集団で妬んでいるような気がします。全く小さい人間だと思います。

堀江氏は嫉妬したら負け、そんなことをするよりも成功者から学びなさいと述べています。

確かにそうだ、と思えました。自分のためになることに時間を費やすべきだと思うからです。

これはどんな成功者も口にしていますし、日々気をつけていきたいと思います。

生真面目では生き残れない

これも自分のことを責められているような気がしました。

日本の教育制度は企業の服従者を増やしているというのは、今までどこかの記事か何かで見たことがありますし、同感です。

それなのに未だにその「旧体制」に従って学校も企業も個人も意思決定をしていると思うと虫唾が走ります。

かく言う自分も大学卒業まではその「旧体制」の下、生真面目に生きてきました。

ただ「これではいけない」と思い、自分でビジネスをすることを決めたのです。

未だに生真面目さは抜けきれていないように思いますが、人と違うことをすることや抜きん出ることを恐れることなく今後も生きていきたいと思いました。

まとめ

本書を読んでまず思ったのは、堀江氏への見方が大きく変わったことです。

メディアは彼を「異端者」として扱っていますが、事の本質を捉えておりとても納得できました。

「ホリエモンみたいになろう」とまでは思いませんが、彼の思想や信念はこれからの時代においてより必要になることと思います。

彼の他の書籍も読むことで、より自分に必要な知見を広げていきたいと思います。

ホリエモン式メンタル術、ためになります!