インバウンド実務主任者認定試験対策・勉強法まとめ
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久しぶりに資格取得試験を受けてきたのでその対策などについて書いていきます!
僕が今回受けた試験はタイトルにある通り、「インバウンド実務主任者認定試験」です!
インバウンド実務主任者認定試験とは
インバウンド実務主任者認定試験は一般財団法人全日本情報学習振興協会主催の民間資格試験です。同法人による本資格の位置づけは次の通りです。
インバウンド・インバウンドビジネスをリードするインバウンド検定・実務主任者試験では、インバウンドに関する様々な知識を持ち、インバウンドビジネスを展開する力を認定します。
2020年現在、旅行業や通訳案内士資格を除けばインバウンドに関する資格はこちらのインバウンド実務主任者のみとなります。
ですのでインバウンドビジネスに何らかの形で携わる方は取得しておくとよいと思います。
僕もガイド業以外にこの経験を生かした活動もしておりますし、もっと広範的な知識を身に着けたいと思って受験を決めました。
インバウンド実務主任者認定試験の概要
試験は毎年2月、5月、8月、11月の4回開催されます。僕が受けたのは第11回で、次回の試験は2020年5月17日(日)です。
試験会場も札幌、仙台、東京、横浜、埼玉、千葉、名古屋、津、大阪、京都、広島、福岡と全12会場とどこに住んでいる方でも比較的受験しやすくなっていますね。
その他、第12回試験の情報になります。
試験日時:令和2年5月17日(日) 10時00分~12時15分
受験料:10,000円(税抜)
申込期限:令和2年4月9日(木)
受験会場:
- 北海道・東北
- 札幌… 北海道大学(札幌キャンパス)
- 仙台… 東北大学(川内南キャンパス)
- 関東
- 東京… 東京大学(駒場Ⅰキャンパス)
- 横浜… 神奈川大学(横浜キャンパス)
- 埼玉… 埼玉大学
- 千葉… 千葉大学(西千葉キャンパス)
- 中部
- 名古屋… 会場が決まり次第お知らせします
- 津… 会場が決まり次第お知らせします
- 関西・中国
- 大阪… 大阪教育大学(天王寺キャンパス)
- 京都… 京都大学(吉田キャンパス)
- 広島… 広島工業大学(広島校舎)
- 九州
- 福岡… 福岡商工会議所
インバウンド実務主任者認定試験の内容
試験ではインバウンドに関する問題が本当に幅広く出題されます。
第1課題 観光総論
第2課題 インバウンド総論
第3課題 インバウンドの現状と動向
第4課題 インバウンドと消費
第5課題 インバウンドとビジネス
第6課題 インバウンドとニューツーリズム
第7課題 訪日外国人の理解
第8課題 訪日外国人への対応
第9課題 インバウンドの集客
第10課題 インバウンドとテーマ別観光まちづくり
第11課題 テーマ別選択問題
①英語②中国語(簡体字)③韓国語④インバウンド関連法規⑤ウェブプロモーション⑥インバウンドに関する時事問題から1つを選択して回答する。試験形態:マークシート方式
試験時間:120分
インバウンド業界にいる方なら、勉強しなくても答えられる問題もいくつかありますが、統計グラフ問題など知識がないと解けないものもあるので対策は必要になります。
インバウンド実務主任者認定試験の問題数と合格点
問題数:87問
- 課題1~10 84問 (各1点)
- 課題11 テーマ別選択問題 3問 (各2点)
合格点:90点の80%以上で72点 (加点制度で6点加点の方は66点+6点で合格)
合格点は8割ですが、加点制度を利用すると合格率はかなり上がります。僕は英語TOEIC600点以上の加点制度を利用して受験しました。
公式HPにその他合わせて10言語に関する加点制度が掲載されていますのでご参照下さい。
それではお待ちかね、次に僕がやった試験対策についてまとめていきます。
インバウンド実務主任者認定試験の対策・勉強法 (必須)
対策と言ってもかなりシンプルで、必須対策としては2つだけ。公式テキストを読み込むことと、インバウンドに関する最新の統計を抑えることです。
これだけしっかりやっていれば高確率で合格できるかと思います。仕事などでなかなか勉強時間が取れない!でも一発合格したい!という方はこの2つだけしっかりやりましょう。それでは一つ一つ説明していきますね。
公式テキストを読み込む
試験問題のほとんどはこちらの公式テキストから出題されています。過去問を見ても僕の受けた第11回試験もそうでした。
400ページと膨大で文章ばかりですが、内容は理解しやすいので1週間もあれば読めるかと思います。章の構成が試験問題の構成と同じですので、1日1章といったようにコツコツ読み進めていけば、すぐに読み終わります。
最低3回は読み込み、内容を頭に叩き込んでいきましょう。ただ、一点注意点があります。
それは、統計データを鵜呑みにしないこと、です。こちらのテキストにあるデータは2016から2017年のものですので、その情報のまま試験に望むとかなり危険です。
特にインバウンドは変化が激しい市場ですので、この統計データに関しては最新のものを覚えるようにしましょう。
最新のインバウンド統計を抑える
次に最新のインバウンド統計について抑えていきましょう。こちらは公式テキストに書かれている情報に沿って調べればOKです。
情報のソースはほとんどが観光庁の訪日外国人消費動向調査になります。リンク先を開くと膨大な資料が出てきます。
これらの資料は自身のツアー事業造成のための市場調査などに大いに役立てていたので、前から知っていました。試験を受けない方にもオススメの情報源です。
そして、この中のどの資料を参考にするかというと、年間の統計値と報告書になります。
僕が具体的に参照したのは以下の3つの資料になります。
これらの3つの資料から、訪日外国人旅行者全体に関するデータと各国の旅行者のデータを参照でき、丁度試験問題とも対応しています。
試験対策だけでなく、インバウンド市場の動向把握にもなるので公式テキストの読み込みと合わせてチェックしておきましょう。
僕はこれらの資料を印刷した上で、統計データをピックアップしたまとめ資料を自作しました(下記画像参照)。この自作資料に公式テキストを読んで分からなかったものやその他のソースで入手した重要そうな情報を合わせて書き込んでおきました。
2020年度の試験ではおそらく2019年のデータが出題されると思いますが、5月開催の第12回試験だけは観光庁が2019年のデータを公開していない可能性がありますので、2018年のデータになるかもしれません。2018年、2019年どちらのデータも参照しておくことをオススメします。
インバウンド実務主任者認定試験の対策 (推奨)
次に、満点合格を目指したい!もっと知識を取得したい!といった方にオススメの勉強法を紹介します。必須対策と合わせて行えば合格ほぼ間違いなしです。
過去問を解く
こちらは公式版の過去問題集です。実践問題100問と第一回試験の105問が掲載されています。
その他過去問を解く方法としてはメルカリで複製版を買うことです。法的に問題ないのか疑問は残りますが、比較的安価で購入できるようです。
その他関連書籍を読み込む
インバウンド実務主任者認定試験の難易度・勉強時間
対策や勉強方法について書きましたが、最後に難易度や勉強時間についてです。
あくまで所感ではありますが、かなり簡単な試験と言えるでしょう。分野は全く違いますが、ITパスポートレベルかと思います。
試験対策も必須対策のみであれば2週間あれば十分かと思います。1日2時間としても30時間あれば受かるでしょう。
ただ、インバウンドビジネスに従事する方は推奨書籍も読むなどして理解を深めることをオススメします。個人的には、インバウンド市場の経緯や法改正、統計データの再確認を通して、改めてインバウンドを俯瞰的に考えるいい機会になったと思います。
最後に
今回はインバウンド実務主任者認定試験を受験した経験から、試験内容や対策について紹介していきました。
インバウンドに関する唯一の資格となりますので、業界内の人やこれからインバウンドビジネスに携わっていきたいという方はぜひ資格取得を検討してみて下さい。
それでは、3月の合格発表を心待ちにしています(合格する前提で記事書きました笑)。
追記(2/27):自己採点結果…
自己採点結果は7問ミスの83/90点でした。66点(外国語加点制度利用により6点プラス)取れば合格だったので、余裕の合格ですね。とはいえこれまでの試験より難しく感じたので、試験中は少し焦ってました笑
3月中旬に合格通知が届くそうなので心待ちにしていましょう!マークミスありませんように!
追記(3/21):無事合格!
得点開示等はありませんでしたが、無事合格し認定証を頂きました。
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