東京谷中の街ごとホテル『hanare』日本版アルベルゴ・ディフーゾの実態

04/21/2017事例紹介

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日本版分散型ホテルがすでに存在していた?それも大都会東京に、です。

先日のアルベルゴ・ディフーゾに引き続き、日本での似たような取り組みを紹介します。

hanareとは?

東京都台東区谷中にある地域一体型のホテルです。

コンセプトはこんな感じです。

hanare Website

中央のHAGISOという場所が、ホテルのフロントの役割を担いそこにいるコンシェルジュが街の紹介なども行います。

チェックインしてすぐに街の宿へ散らばっていくというイメージ、まさにアルベルゴ・ディフーゾですよね!

街にある商店や飲食店や銭湯といった施設がそっくりそのままホテルの一部になっており、街を探検しながら各サービスを楽しめるわけです(超行きたい…!)。

ローマをモデルに

代表は宮崎晃吉(みつよし)さんという方で、芸大卒の建築家であります。

その宮崎さんが2012年にローマへ旅行へ行った時のこと。

外見アパートにしか見えない集合住宅の一室に宿泊しましたが、廊下で住民と挨拶をしたりカフェやレストランを教えてもらったり。

ローマにずっと住んでいるような感覚を味わいつつ地元の店で食事や買い物を楽しむ。

そんなクールなローマの宿泊スタイルを東京でも出来ないかと考えたそうです。

谷中であれば飲食店も多く銭湯もあるという強みを活かして取り組みを始めました。

木賃アパートの空き家をリフォーム

現在の宿泊所のhanareは元々トイレ共同の風呂なしアパートでした。

その建物が空き家であることは前から知っていた宮崎さん。

法務局へ行くなどして持ち主を探しましたが中々見つからず、諦め掛けていたところで地元の不動産会社からオーナーの連絡先を入手。

すでにボロボロで借り手もつかず周囲にも迷惑ということで快諾を頂き、持ち主の出資も受けて改修がスタート。

築50年の2階建ての家を旅館業法に沿い、トイレや風呂などを増やし帳場を新たに設けたそうです。

2015年秋に開業以来、外国人観光客も訪れるほど人気なようです(僕は全然知らなかったけど笑)。

まとめ

前回紹介したアルベルゴ・ディフーゾが日本でもすでに行われていたとは驚きですね!

役場の方には出張して行ってきてもいいよと言われたので、真剣にヒアリング考えています。

香川県でもそんな取り組みがあるそうなのでそちらも参考になりそうです。