あの国民的日本昔ばなしに似すぎた伝説が馬瀬にもあった?!
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子供の頃日本昔ばなしをよく見た人!はい!笑 幼稚園とか低学年の頃毎週見てたな〜。"ぼうや〜よいこだ、ねんねしな"ってやつね。
今でも人気な浦島太郎
その日本昔ばなしで一二を争うほど有名な浦島太郎。話を超要約すると…
いじめられていた亀を助けたお礼に竜宮城へ招待され帰り際に玉手箱を渡されるが、それを開けるとお爺さんになってしまった。
最近ではauのCMで桐谷健太が演じていますよね。CDも出しちゃって人気ぶりが伺えます。
馬瀬の歴史と伝説を訪ねて
さてそんな浦島太郎ですが、馬瀬にも似たような話があったんです…!
昨日馬瀬西村にある*美輝の里* ホテル美輝のオーナーさんと話をしていたら馬瀬の歴史や伝説に関する資料を頂戴致しまして。
全部読みました!普通に面白かった!
この資料には地区に関する逸話が10個抜粋されていて昔のことに想いを馳せながら長すぎず短すぎず大変読みやすくなっています。
湯が淵の伝説 八百比丘尼(やおびくに)
で、浦島太郎に似た話は"湯が渕の伝説 八百比丘尼"というものでした。
場所は中切地区のこの辺。
簡単にその話を紹介します。
昔、中切村に酒屋の次郎兵衛という人がいました。
ある朝見るからに一升すら入らないであろう小さな瓢箪を持った小僧が店に来て、その瓢箪に一斗の酒を入れてくれと番頭に頼みました。
冗談が過ぎると思った番頭でしたが、もし入れられたら十日間タダでその瓢箪に酒を入れてやると約束しました。
酒を注いでいくと一升、二升と次々に入り、とうとう一斗入ってしまいました。
その番頭は驚きのあまりその場で倒れてしまいました。
次の日の朝、同じ小僧がやって来て約束通り瓢箪に酒を一斗入れて行きました。
その次の日も、またその次の日も瓢箪を持って酒を取りに来ました。
さすがに毎日毎日一斗ずつ酒の必要な家があるものか、と疑った番頭はその小僧のあとをつけていくことにしました。
すると小僧は湯が淵で何やら唱えてざぶんと淵の中に飛び込んだのです。
そして次の日、番頭からその話を聞いた次郎兵衛が湯が淵へ行き小僧に直接酒が必要な理由と何者かを聞きました。
すると小僧は川に住む魚であり、竜宮の祭りのためにお酒がたくさん必要だと答えました。
たくさん酒をくれた礼に小僧は次郎兵衛を竜宮へと招きました。
竜宮は美しい建物がいくつも建っており、乙姫様が次郎兵衛に感謝の意を伝えました。
次郎兵衛は竜宮で3日間くつろぎ、帰り際に聞耳の箱をもらいました。
耳を当てると鳥や虫の話していることが全て理解できるという代物でした。
ただ決してこの箱のふたを開けてはいけないと乙姫様から忠告を受けました。
次郎兵衛は村へ帰り早速聞耳の箱を使ってみることにしました。
すると小鳥の話す内容が手に取るようにわかるではありませんか…!
そして更に驚くことに、次郎兵衛が竜宮へ行って3年経っていると小鳥が言うのです。
村の皆が次郎兵衛が亡くなったと勘違いし、いきなり次郎兵衛が出て来て全員たまげたそうです。
次郎兵衛にはお光という娘がおりました。
お光は長年次郎兵衛の聞耳の箱のことが気になっており、次郎兵衛が旅に出た日とうとう箱を開けてしまい、中に入っていた人魚を食べてしまいました。
数日後次郎兵衛が旅先で亡くなったとの連絡が入り、悲しみのあまりお光の母親も後を追って亡くなりました。
お光はその父母の魂を弔うため尼となり諸国を巡る旅に出ました。
それから数十年後お光は馬瀬に帰って来ましたが、昔の美しい若い時のままでした。
そうしてお光は馬瀬の里で美しいまま八百年生きたそうです。
原作浦島太郎との比較
共通点
- 恩返しとして竜宮へ連れて行ってもらった
- 竜宮と現実世界の時間の流れの違い
- 開けてはならない箱をもらい、開けてしまった
相違点
- 主人公が漁師ではなく酒屋
- 化けていたのは亀ではなく魚
- 箱の内容
- 箱を開けた人とその結果
- 結末
八百比丘尼にも原作がある
若狭の国(現福井県)の古いほら穴に人魚の肉を食べた女が八百才まで生きて身を隠したとの言い伝えがあります。
その女は尼さんになって諸国をまわったので、いつの頃からか八百才の尼さんという意味の、八百比丘尼(やおびくに)と呼ばれるようになりました。
これは馬瀬の"湯が淵の伝説 八百比丘尼"の後半と全く一緒ですよね。まあ名前が同じなので当たり前ですが。
まとめ
馬瀬の浦島太郎伝説、及び八百比丘尼について扱いました。
日本中各地でこういった話があることが分かりました。
馬瀬ではそれが馬瀬らしく着色されている気がしますね。
やはりこういった昔話、伝説などを紐解いていくと面白いですね。
他にあればまた紹介していきまーす!
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