「あ行」馬瀬の面白い方言7選
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さてさて今日は仕事休みで馬瀬の方言を研究していきましたのでその一部をご紹介しましょう。
あげる=吐く
あげるってプレゼントの"あげる"じゃないの?
こんなんもらっても嬉しくないわ!と思った方、僕も驚きました。
この表現実は馬瀬特有ではなく全国的にあるらしいです。
世代によって吐くという表現が変わるだけで、高齢の方はこういう言い方をするそうです。
おじいちゃんおばあちゃんにあげるあげると言われて何でも喜んではいけないのかも…笑
あばえな=さようなら
これはれっきとした飛騨地方の表現です。
これと似ている表現が"あばよ"、都会でも使っていますよね。
「お前さん、あばえなぁ。」
自然に聞こえるとしたらこんな感じでしょうか。
ただくだけた言い方なのでそこまで親しくない方には使わない方が良さそうですね。
あーはん=そうだね、いやいや
英語でも"Uh-huh"って良くあいづちをする時に言いますけど、馬瀬の方言は英語とも関係あるんでしょうか?笑
用例としては以下の通り。
A:「今日はえらい雨やったなあ。」
B:「あーはん。そこいら走っとったで大変やったわ。」
A:「こりゃ、あじない(美味くない)なぁ。安物やろ。」
B:「あーはん、一番高うやつやで。」
あじないは飛騨地方の他、京都や名古屋でも使われるそうです。
いきる=蒸す、蒸し暑い
生きるではないです。
関西弁でも、"いきるなや=えらそうにするな"って表現がありますけどそれとも違います。
美濃、飛騨地方の方言で夏の暑い日などに"蒸し暑いね〜"って感じで使われるそうです。
馬瀬は都会のような熱帯夜はありませんが、夏になったらこの方言も聞けるかな〜なんて。
うせる=来る、現れる
この表現は古語辞典を引くと出てきますので、"あげる"のように方言ではなく古い言葉のようです。
“さっさと失せろ"は"早く行ってしまえ"という意味なので、現代の使い方とは真逆ですよね。
ただニュアンスとしては一緒のようで、「あいつがうせるとろくなことがない」というように相手を卑しめた言い方になります。
ですのでこの言葉を聞いた時はどちらにせよマイナス表現であると覚えておけばよいでしょうか。
おく=辞める、止める
「そろそろおくか。」
そろそろ仕事を終えて帰ろうか、みたいな意味ですね。
これは近畿や九州などでも使われている方言だそうです。
「おいとけ(やめておけ)!」と言われて、"え、何を置くの?"とならないようにしましょう。
おんも=外
あ行ラストはこちら。
「おんもで遊んでおいで〜。」
外で遊んできな、という意味になりますね。
“おんも"は家の外を表す"おもて"の幼児語にあたります。
現代ではこの"おもて"という言葉を使う母親は少なくなってきており、普通に"おそとで遊んでおいで"と言いますよね。
ちなみにこの表現、ある有名な日本映画でも使われているんです。
未だに歴代興行収入1位の映画、"千と千尋の神隠し"の登場人物である坊のセリフにあります。
「"おんも"にはわるいばいきんしかいないんだぞ。」
千尋が"血!わかる?血!"って言って坊が暴れ出すシーンですね笑
坊は外という意味で"おんも"を使っているわけです。
ちなみにこれを調べていて驚いたんですが、坊の声優は当時8歳の"神木隆之介"くんがやっていたそうです。
あと神木くんと僕は同じ93年生まれです笑
完全に脱線してしまいました…
まとめ
今回はあ行の馬瀬の方言をまとめてみました〜。
- あげる→吐く
- あばえな→さようなら
- あーはん→そうだね、いやいや
- いきる→蒸す、蒸し暑い
- うせる→来る、現れる
- おく→辞める、止める
- おんも→外
せっかくなので実践してみようかと思います笑
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