インバウンドと地域おこし協力隊の3つの親和性

02/16/2019事例紹介

今日本でアツいインバウンド市場。インバウンド(inbound)って日本では「外国人旅行者のことでしょ?」なんて思われがちですが、実際は「中へ入ってくる」って意味です。

なのでインバウンドという言葉自体には観光、旅行なんて意味は微塵もないのですよ。僕には警察よりも何よりもみんながいてくれることの方が心強いのですよ(雛見沢の少女R)。

まあしょーもないうんちくはさておき。今回はインバウンドと地域おこし協力隊の親和性について語っていきましょう!

外国人旅行者3000万人突破

2019年初のニュースなどで大々的に報じられていましたよね。2018年の訪日外国人旅行客が3000万人の大台を突破したと。いや、ほんとにすごいです!

日本人としては、たくさんの外国の方に自国に興味を持って頂けることは嬉しいことですよね。

特に毎日のようにインバウンド客を対応している僕は、色んな話を聞くことが出来ます。

何がキッカケで日本に興味をもつようになったとか、どうして高山に来たのかとか本当に色んなこと聞いてます。

歴史や寺社仏閣だけでなく、マンガやアニメといったサブカルも日本の魅力の一つのようで、やっぱり文化のコントラストの激しさが好きみたいですね。あと日本食への評価は総じて高いです。

それでもやっぱりゴールデンルート

そんな大盛り上がりなインバウンド市場ですが、昨今「インバウンドで地方創生!」なんて話も国を中心に声高にされています。

ただ実際地方に流れているインバウンド客はまだそんなに多くないのが現状です。まだまだ東京や京都、大阪などの大都市に旅行者は集中しています。

特に消費額に関して言うと、地方に落ちているお金は大都市に比べれば全然小さいなんてデータもあるくらいです…

正直「地方インバウンドなんて無理っしょ」なんて思う方のほうが多いことでしょう。特に地方に住む人にとっては実感は薄いと思いますね。

地域おこし協力隊×インバウンドの親和性

とはいえ、僕自身が地域おこし協力隊として、地方のインバウンドに携わっているわけです。なので、こういった報道やデータを見ていると色々思うところはあるわけですよ。

そんな中一番の強く感じるのは「インバウンドと地域おこし協力隊ってめっちゃ親和性高くね?」ということです。

具体的にどういった点でこの2つの親和性が高いかを次の3つのポイントに絞って話していきます!

起業・ビジネスの成功率が高い

地域おこし協力隊は3年間の任期の中で、色んな活動ができますが、最終的には自走できる事業を創りあげることが何より大きな意味があると思います。いわゆる起業ですね。

インバウンド市場は日本においてはまだまだ新しい市場で、地方のインバウンドでは尚更新しいです。

今後日本全体でインバウンド市場は拡大していくことは間違いないですし、宿泊事業やツアー事業への需要は高まる一方です。

まだまだサプライヤーが少ないというのも現状ですが、それは逆にビジネスチャンスが大いにあるということ!

新規参入のしやすい、かつ伸びるマーケットですので、例えば協力隊のように3年間で事業の道筋を立てることは非常に可能性の高いことだと思います。

現に自分が活動していてそう思いますね。経験もスキルもさほど無いけど、形になりつつあり将来のイメージもくっきりと見えてきています。

こちらの記事で、地域おこし協力隊のインバウンド起業における重要な視点を紹介しています。

地域の新しい魅力が発見できる

インバウンド市場の特に面白い点の一つに、「今まで価値のなかったものが化ける」ということがあります。

よく協力隊の募集でも「外部からの視点で地域の魅力を再発見してほしい」なんて(定型)文がありますが、まさにインバウンドと同じなわけですよ。

外国人の視点というのは本当に計り知れなくて、僕もツアーをやっていていつも驚かされます。

「なんでどの家の前にもたぬきがいるんだ?」

「和食屋の前には布がかかっていることが多いけど、あれ何?」

日本人には当たり前のことが、彼らにとっては非常に新鮮。協力隊として未開の地で生活することで、地域の人には見えない魅力が見えてくる。

インバウンドと地域おこし協力隊はこの点で非常に共通しており、親和性が高いと感じます。

地域資源を見極めるポイントについてはこちらの記事でまとめています。

地域貢献度が高い

最後は当たり前のことかもしれませんが、地域貢献度が高いことを挙げておきます。

まず地域おこし協力隊という制度自体が、過疎化地域の活性化といった地域貢献性の高い活動を主としています。

もちろんそれは経済的な価値を生み出さなくてはなりませんが、気持ちベースの地域貢献という形もありますよね。

「はるばる外国からどうしてこんな田舎町に来たの?」

これは僕がツアーをやっている時にほぼ毎回地元の方に聞かれる質問です。いや、正直僕も町田の実家付近に外国人旅行者がいたら「なんで?」と聞きたくなるでしょう。

でもこれって「嬉しい」という感情が間違いなく合って、外国人ゲストに聞いた上でその質問してくださった方に教えてあげるんですよ。

そうすると、いつも驚きの中に微笑ましいというような顔をされて、「お、なんか喜んでいるな」という実感があるんですよね。

東京在住の日本人が飛騨を訪れてくれたらそれはまた嬉しいですが、ニューヨーク在住のアメリカ人が飛騨を訪れてくれたら、嬉しさはそれ以上な気がします。

つまり外国人旅行者が観光地でもないような田舎を訪れることそれ自体が、地元の人にとっては「ここも良いところなのかもしれない」と自分の地域を誇りに思うようなキッカケになるわけです。

(実際には落ちるけど)お金が落ちずとも、感覚ベースで地域貢献ができるという点がインバウンドの面白いところでもあります。

そしてそれは地域貢献や地域活性化を主眼においた制度である地域おこし協力隊に通じます。

おわりに

以上、今回はインバウンドと地域おこし協力隊の親和性について3つ紹介しました。

活動を始める前も、「インバウンド×地域おこし協力隊いいなあ」とか思っていましたが、現在活動をしていてそれ以上の実感がありますね。

地域おこし協力隊には、農業や漁業など色んな分野がありますが、これらの親和性を考慮するとインバウンドというのも一つ素晴らしい切り口ですよね!