地域おこし協力隊の予算を自由に使うための3つのポイント
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はーい今回は地域おこし協力隊の予算に関する記事を書いていきたいと思います!
協力隊の予算400万円がほぼ自由に使えないことはこちらの記事で確認しましたが、なんとか抜け道はないものか!と思案している方の手助けになれば、と。
協力隊予算400万円のおさらい
予算て何するにも大切ですよね、何にもなければ自腹切ってリスクを背負わなければなりませんから。
そして地域おこし協力隊には1名につき年間400万円の予算が特別交付税として国から地方自治体へ支給されます。これすなわち「協力隊の予算」てやつです。
この400万円は基本的に200万円ずつに分けられ、半分は生活費として、もう半分が活動費として利用できます。
活動費200万円を思い通りに使うポイント
では、この活動費200万円を自分の気の赴くままに使うには何かコツはあるのでしょうか?
先に断っておきますが、自由にというのはもちろん私的流用とかではなく、地域振興を目的とした地域おこし協力隊としての活動のためですからね。
あと、協力隊1年目の予算には99%口出しできないというのも先に言っておきます。以下のポイントはあくまで2年目、3年目の予算の話になります。
予算作成は10-11月
基本的に全国どこの自治体も予算の作成を前年の秋に行います。下呂市は町村合併をしているので旧町村の各振興事務所が先に作成し、本庁に出す形を取っています。
振興事務所内で予算の作成を行うのが早くて10月、本庁に提出されるのが11月くらいですね。
作成された予算は他の振興事務所、本庁のものと調整され、最終的に年度末の議会で承認されて初めて予定した通りに使うことが出来るようになります。
簡単に言うと予算承認まで半年弱くらいかかっているわけです。ただそのルールは動かせないのでそれを見越した活動が必要になります。
10月までに来年度のおおまかな計画を立て、どのように予算を使うのか考えておくことが1つ目のポイントです。
勘定項目間の変更が可能か確認
2つ目は勘定項目に関して。こちらはもちろん10月までに行う必要がありますからね。
勘定項目というのは、要は予算の使途の分類ですね。具体的に言うと、消耗品費とか旅費交通費とかのことです。
1年目の予算を確認すればこういった勘定項目が載っていて、それぞれにいくら予算が盛り込まれているかわかります。
「これこんなにいらんやろ」とか「これもっと必要っしょ!」とかを自分で考え、その項目間で金額の変更かを役場担当者に確認します。
全額旅費交通費をなくすことは無理でも、例えば10万円は旅費交通費を減らして消耗品費に回すなんてことは可能だと思います。
役場担当者と良好な関係を築いておく
3つ目が実は一番大事です。ってか、これは予算云々以前の問題ですね。協力隊活動において最も必要かと思います。
役場の協力隊担当の方と良い関係を築いておけば、「そろそろ予算作らないとだけど何か要望ある?」とか「来年は〇〇活動始めるんだし、消耗品費増やしといたほうがいいよな?」とか向こうから気にかけてくれます。
協力隊活動においてこれほど強い味方はいないことでしょう。
予算を作成すると言っても地域おこし協力隊には何の権限もありません。まずは役所の課長や所長の了解を頂いた上で、市議会やらの承認が必要になります。
しかし、最も重要なのは役場担当者の理解であり、良好な関係を築けていれば、ハードルの高い予算も「無理」とは言わず承認させる方向で働きかけてくれるはずです。
時間に余裕を持って綿密な議論を
はい、以上今回は協力隊予算を思い通りに使うポイントについてまとめていきました。いかがだったでしょうか?
最後にも述べましたが、予算は自分の思いがいくらあっても承認されなければ意味がありません。そこには到底理解の出来ない暗黙のルールもあるかもしれません。
100%思い通りにならなくても自分から働きかける努力が必要です。そして周りの協力もももちろん必要です。
ぜひ時間に余裕を持ち、内部で議論を交わし、極力自分の思い通りの予算を作成してほしいと思います。