まずは小さな変化から『ポジティブ・チェンジ』レビュー

05/03/2020ブックレビュー

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あなたにはどのようなコンプレックスがありますか?人に言えることも言えないこともあるかと思います。

コンプレックスが一切ない人間なんて果たしてこの世にいるのでしょうか。でももしコンプレックスがなければいくぶんか幸せな人生が待っているかもしれません。

そんなコンプレックスや弱みを克服しようと試みた方も多いことでしょう。ただこの記事をご覧になっている方はその試みに失敗したか諦めてしまった人かもしれません。

そこであなたにご紹介したい本があります。メンタリストDaiGo氏による『ポジティブ・チェンジ』です。

この本を読むとこうなる

  • 行動することの大切さが分かる

  • “小さな変化"を生み出したくなる

  • ポジティブになれる

書籍概要

昨今、自己啓発本やライフハック記事など「変わる」ための情報を簡単に手に入れることが出来るようになってきました。

ただ実際に自分を変えられた人は少ないままで、情報ばかりが増えているようです。

DaiGo氏はその現状を見て「変われない人が次々にノウハウを手に入れようとしているからこそ、情報過多になっているのだ」と気付きます。

しかし同時に変われない理由は個人の資質によるものではないとも述べ、本著を書き始めています。

239ページと決して少なくない分量ではありますが、本嫌いの僕でも1時間半で読むことが出来るほど理解しやすい内容ばかりでした。

アドラー心理学の目的論を軸に、自分を変えるためのステップを様々な科学的根拠を用いながら展開しています。

本著の中で紹介されている具体的な方法論も取っ掛かりやすい内容でしたので、実践面の観点から非常にオススメできます。

「変わりたいけど変われない」と悩んでいる全ての方にぜひとも読んでほしい一冊です。

著者プロフィール

DaiGoプロフィール|Amazonより引用

著書累計は200万部突破、大学教授、企業顧問、慶応卒 、英国のメンタリズムを日本に初めて紹介。心理学を応用し、ITサービスから遺伝子検査まで開発したりしています。
実際は2匹の愛猫と一緒に、月300冊の本を読むただの本の虫。

DaiGoプロフィール|Amazonより

目次

プロローグ:楽しみながら自分を変えるポジティブ・チェンジとは?

STEP1:「なりたい自分」になるには頭も根拠も希望もいらない

STEP2:人生が劇的に変わる!7つのスイッチ

STEP3:潜在能力を最大限に引き出す!5週間トレーニング

エピローグ:あなたは、変わり続けることができる

印象に残った内容

YouメッセージをIメッセージに変える

本文では、人生が劇的に変わる7つのスイッチのうちの一つ「言葉」のパートで紹介されていました。

この箇所を読んだ時「なるほど」と直感で思いました。確かに言い方一つで受け取る側の反応は変わるかもしれないと。

「〇〇してほしい」ではなく「〇〇してもらえると助かる」という表現。一見同じように思えますが、後者の方が「やります」と言いたくなります。というか断りづらい気がします。

前者は"あなた"を中心に組み立てられており、後者は"私"を中心にしています。

とてもシンプルな違いですが、DaiGo氏は言葉が人に与える影響の大きさについてもページを割いて語っていました。

その影響というものは単にその言葉が聞く側に与える影響のことだけでなく、言葉自体がその人の人格などを形成しているということです。

世の中には和やかな人、荒い人、積極的な人、消極的な人など色々な人がいますよね。その方々の発する言葉を思い浮かべてみると何となくこのDaiGo氏の見解に納得がいくかと思います。

自分は普段の会話の中でも少々フォーマルな言葉を使う傾向にあるようです。"よく考える"ではなく"熟慮"と言ってみたり。

恐らくそれは「知的に思われたい」「真面目な人間だと認識されたい」と無意識に思っているからかもしれません。

いずれにせよ自分のことを考えても言葉の持つ影響というのは外見や行動と並んで重要なのだと改めて実感できました。

年代での使い分けはもちろん必要ですが、いかなる人に対しても良い影響を与えられる言葉遣いを心がけたいと思います。

当たり前のことが変化には必要

本書全体から考えて分かったことなのですが、変化には「人として当たり前のことが出来るようになること」が重要なのだと思いました。

DaiGo氏が本書で紹介するメソッドは既知のものもありましたし、Iメッセージなどのように知らないものもありました。

ただ言葉や外見、食事を見直すというのは「当たり前のことだよな」と思うに至ったのです。

つまり我々は日常生活において当たり前のことが出来ていないんじゃないか、ということです。

食事について言えば「時間がない」ということを理由に、料理をせずファストフードに頼るなど偏食気味になってしまったり。

当たり前のことの定義は人の価値観によりけりではありますが、バランスの良い食事をするとか言葉遣いに気を付けるというのは人として心がけるべきことだと思う人は多いのではないでしょうか。

そう考えるとこの『ポジティブ・チェンジ』は、特別な行動は必要とせず、「自分の生活における全ての行動を見直してほしい」というDaiGo氏のメッセージが詰まっている本なのではないかと言えると思います。

悪癖が習慣化されるとそれがその人にとってのスタンダードになってしまいますが、まず一般常識的観点に立って自分の日常行動を見直すことが自分を変えるための第一歩となるのでしょう。

まとめ

一昔前までメディア露出の多かったDaiGo氏ですが、現在は企業向けのコンサルタントとしてビジネスの分野で活躍しているようですね。

それを踏まえて考えると、やはり社会に求められる方なんだなと思います。

そんな方が執筆したということもあり、本著で紹介されている内容にも納得がいきましたし、今日から実践してみようという気持ちになりました。

先日紹介した『自分を変える習慣力』にも書かれていたことですが、まずは小さな変化からでも少しずつ増やしていこうと思っています。

具体的には、

  • 夜の食事量を減らし、その分朝昼を増やす
  • 不要品を販売、処分しモノを減らす
  • 朝の2時間は創作活動に充てる

などなど。

5時起床と読書の習慣化も鋭意取り組んでいます。これらの小さな変化が未来の理想的な自分をつくることにワクワクしながら。

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