インバウンド市場における外国人旅行者のセグメンテーション方法2選

10/21/2017事例紹介

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今回はインバウンド市場における外国人旅行者のセグメンテーションを方法をお伝えしようと思います。

インバウンドの戦略においてよく用いられるのが国籍ですが、もはや国籍での戦略策定は時代遅れと言われていますが、それ以外にどのような方法を用いればよいのでしょうか。

インバウンドツーリズムセミナーに参加

インバウンドツーリズムアカデミー開校プレイベント@名古屋にて

インバウンド体験事業を始める頃に、インバウンドツーリズムに関するセミナーに参加しました。

セミナーでは、外国人観光客のセグメンテーション方法以外に、中部地方のインバウンド市場で活躍されている方が登壇されて色々貴重な話を聞くことが出来ました。

旅の習熟度によるセグメンテーション

普通外国人観光客を分類する時って、ヨーロッパとかアジアとか国籍別ですよね。

でも「旅の習熟度」で分類する方法もあったんです…!

旅の習熟度という軸で外国人観光客を3段階に分け、それぞれの旅行の仕方と主な国々をまとめています。

なかなかリーズナブルだなと思います。

結局日本人が旅する場合、もっと言えば自分が旅する場合を考えると納得できますね。

この旅の習熟度は旅の回数に比例するはずです。

同じアメリカ人でも日本に何度も来ている人と初めての人では観光ルートは変わるわけで、初海外が日本ていうアメリカ人でも全然違いますよね。

旅に慣れてくれば自分で交通手段も調べて時間も組んでいけるし、価格も安く抑えられるかもしれない。

日本が好きで何回も来ているけど、自分も含め誰も全く知らない場所に行ってみたい。

こんな風に色々ニーズは変わってくるはずで。

欧米人は体験好きでアジア人は買い物好きでって国ごとで大まかなニーズの違いはありますが、欧米人でも初日本の人は買い物もしたいでしょう。

ということで外国人観光客の特性において、旅の習熟度や訪日回数も重要なファクターになります。

旅行の目的でのセグメンテーション

もう一つはこちらの記事から。

「国籍」はピント外れ 訪日外国人は「種族」で捉えよ |日本経済新聞

「トラベラー・トライブ」と呼ばれる旅人のスタイルや目的によるセグメンテーションになります。

「国籍」はピント外れ 訪日外国人は「種族」で捉えよ |日本経済新聞

新興国でも先進国民並みに所得水準が高い人もいるわけで、そういった人の中には現にグルメなどの軸で個人旅行を楽しんでいます。

今後東南アジアなどヨーロッパ以外の地域で所得水準が上がってくれば、彼らの旅行ニーズも変わってくるでしょう。

「どの国の人に来てほしいか」ではなく「どんなニーズを持つ人に来てほしいか」というペルソナに基づいて商品やサービスの設計をしておく方が将来も息が長いと思いますね。

このセグメンテーション方法も非常に参考になりそうです。

おわりに

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、インバウンドに陰りが来ているのは事実ですが、終息さえすればまだまだ拡大していくはずの市場です。

セミナー時にも話題になりましたが、プレイヤーの少なさが危惧されており、今でもそれは変わっていないことと思います。

むしろコロナの影響で事業をたたまざるを得ない人もいることを考えると、終息後の需要過多が今から心配です。

Daiも今やインバウンド市場で勝負する人なんですが、まだまだこういった顧客分類とかそういう知識が足りていないので引き続き詰め込んでいきます。