外国人技能実習生の失踪者数が増加!将来の外国人労働者数に不安も…

09/09/2017社会問題

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やっぱり若い人と話すのは大事ですね。あ、今週末東京から後輩が馬瀬に来てくれたのです…!

失踪する外国人労働者が年々増加している

さてさて今日は記事紹介。インバウンドとも関連があるかもしれない外国人労働者の問題について。

都心部のコンビニエンスストアや外食産業では、もはや当たり前となっている外国人の店員。サービス業に限らず、農業や漁業などの一次産業、建設業や製造業などの二次産業の現場でも、外国人労働者の存在が欠かせなくなっている。

しかし近年、この外国人労働者たちが失踪するケースが相次いでいる。法務省によると、外国人技能実習生の失踪者数は2011年で1534人だったが、15年には過去最多の5803人と4倍弱に増加している。

なぜ、外国人労働者たちは失踪するのか。その原因は、「外国人技能実習制度」にあるという。

引用:日本、もはや外国人労働者にとってメリットない国に…見放されて産業が維持困難の危惧
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Facebookである知人がシェアしていた記事の一部を抜粋しています。

東京では特にコンビニの店員が中国人やベトナム人だったり、外国人労働者よく見かけますよね。

実は下呂市内のコンビニにも中国人女性が働いていてこの前一人で驚いていたところです。

今や日本国中サービス業や製造業で外国人労働者が活躍しているわけです。

そんな中この記事にあるように失踪する外国人労働者が増えているんだそうです。

問題は外国人技能実習生の制度にあるようです。

失踪の一番の原因は「賃金」

外国人技能実習生の賃金は「日本人と同等以上」とのルールがありますが、実際は最低賃金レベルの報酬しか払われていないようです。

東京都の最低賃金を例にとると、8時間×22日働いても月に16万円。社会保険料や寮費を差し引くと約10万円しか手元に残りません。

ただ日本の第一次産業や第二次産業は明らかな人手不足ですから、不法就労の外国人でも就ける仕事はたくさんあるのです。

結果技能実習生として働くことを辞め(失踪し)、他の仕事につくのです。

低賃金は企業側の問題だけではない

ここで大事なのはその低賃金が必ずしも企業側のみに責任があるわけではないことです。

企業は外国人技能実習生を受け入れるにあたって、別に支払うお金があるのです。

それは外国人を送り出す斡旋機関や日本の技能実習生を監理する団体に支払う紹介手数料や管理費です。

個人的に学生時代海外インターンシップ運営団体であるAIESECに所属していたため、この辺の仕組みはよく理解できます。

企業側からすれば外国人技能実習生への賃金に加えて斡旋機関への事務手数料などを支払う必要があり、結果的に金銭的には日本人労働者を雇うのと大差なくなります。

ただ外国人技能実習生からすれば、報酬が減っているだけですので何のメリットもないですね。

外国人技能実習制度に「介護」が追加

上記のような問題がありながら、現状この制度に関して何ら改善に向けた議論はなされていません。

逆に昨年11月新たな職種として「介護」が追加されたようです。

確かに日本の介護労働市場はかなりの人手不足ですよね。

高齢化によりますます必要になる介護、外国人労働者を入れることは正しいですが現状の外国人技能実習制度をそのまま適用するのはあまりに付け焼き刃感が否めません。

依然増加傾向だが雲行きは怪しい

ここまで述べたように外国人技能実習制度を利用しての労働者確保には多くの問題があります。

ただなんだかんだ言っても、外国人労働者全体の数は増えています。

厚生労働省の統計によると、2008年に48.6万人だった外国人労働者は2015年には90.8万人と大きく膨れ上がりました。

7年間で約2倍に増えたということですごい伸びですね…

とはいえこういった外国人労働者の失踪や低賃金問題などは将来的な日本に大きなダメージを与えるのではないかと考えずにはいられません。

少なくともこういった問題は日本のイメージダウンにはつながるでしょう。インバウンド観光に関して似たような記事を以前書きましたね。

現在日本の外国人労働者のほとんどがアジアから来ておりますが、他国の成長によっては別の国に流れてしまうかもしれません。

労働環境が悪いのならわざわざそんな国選びませんからね笑

何らかの手を打たないと、将来的に日本の経済を大きく下支えすることになるであろう外国人労働者から見放されてしまいます。

その末路には日本経済崩壊もありえるかもしれません。

おわりに

今日はだいぶ暗い話題を扱いましたが、やっぱり大きな問題だと思います!

インバウンドや外国人観光客の消費に限らず、今後日本と海外とのつながりは強くなる一方だと思っています。

その一端が観光や労働といった分野であるだけで、外国人は僕らの生活にもより大きく関わってくることでしょう。

この記事をキッカケに少しでも身近にいる外国人労働者について考えてみてほしいと思います。コメントもお待ちしております。