読書嫌い・ネット志向にオススメしたい『読んだら忘れない読書術』

04/06/2020ブックレビュー

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今回は読書嫌いやネット志向の方に是非オススメしたい本として『読んだら忘れない読書術』を紹介したいと思います。

読書嫌いの方へと言いましたが、実を言うと自分も大の本嫌いでして…お恥ずかしい限りでございます。

そんな読書嫌いな僕がこの本を読もうと思ったキッカケは他でもなく、新型コロナウイルスの影響により本業がストップしてしまったことです。

家でぐうたらしていても仕方がない!読書でもして知識を蓄えよう!ということで、本を片っ端から読んでみようと決意したのがキッカケ。

どうせ本を読むならより効率的頭に入れなくては、と思い読書術がまとめられたこちらの本を手に取ったわけです。

僕と同じように読書嫌いの方にはぜひ読んでほしいのですが、実際に読んでみてこんな人にも読んでほしい!と思ったので、箇条書きさせて頂いたところでまずは概要からチェックしていきましょう!

こんなあなたにオススメ

  • 読書をしたいと思っているが中々気が進まないあなた

  • 現状の自分に関して何らかの不満を抱いているあなた

  • 何かと将来が不安になっているあなた
  • 読書なんて古い!ネットで情報集めればいいだろ!と考えているあなた

書籍概要

『読んだら忘れない読書術』の著者である樺沢紫苑氏は2,500文字前後のメルマガを毎日発行し、3分程のYouTube動画を毎日欠かさず更新している上に、年に3冊のペースで本を執筆しています。

そんな樺沢氏は「よくネタ切れにならないのか」という質問を受けた時、「ならない」と即答。

彼のアウトプット力は圧倒的なインプット力によって支えられており、その情報や知識の大半は読書によって得ているそうです。

しかし世の中には「本を読んでも内容を覚えていない」といった所謂「自己満足読書」をしている人が多くいることを知り、それぞれにとって意味のある読書をしてほしいという願いから本書を執筆することにしたそうです。

その原体験があるせいか、「読書」それ自体にかける想いが桁違いです。読書術も書かれていますが、読書それ自体の価値についても同じくらい詳細に書かれています。

ページ数は250ページほどで、自分は読み終えるまでに約2時間かかりました。早く読める人なら1.5時間、読むのに時間がかかってしまう人でも3時間程度で読了出来るかと思います。

次に樺沢氏についての詳細プロフィールと本書の目次も掲載しておきますが、必要ないよ!という方は、次の見出しへ進んじゃって下さい!

著者プロフィール

樺沢紫苑|公式Twitterより画像引用

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。札幌医大神経精神医学講座に入局。大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務する。2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。うつ病、自殺についての研究に従事。帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。精神医学の知識、情報の普及によるメンタル疾患の予防を目的に、メールマガジン、Twitter、Facebookなど、累計30万人以上のインターネット媒体を駆使し、精神医学、心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。
 著書に『自殺という病』(秀和システム)、『脳内物質仕事術』(マガジンハウス)、『精神科医が教える 1億稼ぐ人の心理戦術』(中経出版)、『小児科臨床ピクシス 15 不登校・いじめ その背景とアドバイス』(中山書店、「いじめ自殺」の項目を分担執筆)、『メールの超プロが教えるGmail仕事術』(サンマーク出版)、『ツイッタ-の超プロが教えるFacebook仕事術』(サンマーク出版)ほか。

樺沢紫苑プロフィール|Amazonより

目次

第1章:なぜ、読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと

第2章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本

第3章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード

第4章:「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編

第5章:「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術

第6章:早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術

第7章:「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方

第8章:精神科医がお勧めする珠玉の31冊

印象に残った内容

「情報」と「知識」の違い

冒頭のオススメしたい人にも書いてますが、ネットで情報を集めればいいじゃんって人は、つまり僕のことだったりします笑

読書を避ける理由って色々あると思います。単に面倒くさいとか時間がないとか。でもこの「ネットで調べればいい」って層は案外多いんじゃないかって思っています。現に僕がそうですし。

ただ樺沢氏がおっしゃることには、ネットから得られるのは情報であって、読書によって得られるのは知識なんです。そして両者は下記のように似て非なるものなのです。

  • 情報:単なる事実や結果
  • 知識:2000年の人類の知恵の結晶

読書をすることにより知識、すなわち他人の知恵や経験を体系的に取得することにつながり、その知識は10年経っても無駄にならないものなのです。情報はいわば小手先のテクニックもしくはそれ以下のものとなりますね。

ちょっと夢見がち発言ですが、1,500円の本が年収100万円アップにつながる可能性もあるわけです。まあそこまでにはならないにしても、自己投資という意味において読書は大変有意義なのです。

良い物書きはたくさんの本を読んでいる

個人的にいつか何らかの形で自身の経験を世に出したい、平たく言えば本を書いてみたいと思っているので、この部分も印象的でしたね。

「普段読書してないやつが本なんて書けるか!」と釘を刺されたようでした笑 でも言われてみればうなずけます。

素晴らしい小説家、作家になるために読書は欠かせないというのは、上でも話したよう知識を蓄えるという意味においてもそうですし、他人の文章を読むことによって文章力が身につくわけです。

文章力というと、このブログにも同じことが言えますよね。いい記事書きたいなら本を読め、ってことです。

将来…いつになるか分からないですが、書籍を出版する気はあるので、今からたくさん読書をして文章力を鍛えておきます。

質の高い読書術

「読んでも内容を忘れてしまう」というのは僕も経験がありましたので、この本のタイトル通りの内容を僕も期待していました。

ネタバレになってしまうので全部は伝えませんが、とにかく読んで(インプット)からのアウトプットが大切です。

アウトプットの手段は何でもよくて、人に話すでもTwitterでつぶやくでもOK。一番推奨されていたのは本記事のようなブックレビューでした。

また、読みたい本は読みたいと思った時に読むのが、読むスピードも理解度も上がりやすいそうです。鉄は熱いうちに打て、ってやつですね。「とりあえず買って時間がある時に読めばいいや」はダメなのです。

読書量と収入は比例する?

ここは唯一引っかかった点です。本文の中では簡単なデータを用いて読書量と収入は比例するとありましたが、少々説明不十分かなと感じました。

  • 高収入だからたくさん本を買えて読書をする
  • たくさん本を読むから高収入になる

樺沢氏はもちろん後者を支持していましたが、その支持の仕方がちょっと雑かなと思ってしまいました。

ただ、読書量すなわち数よりも質を重視すべきであって、読書によって得られた情報をどれだけ知識として蓄え、その知識をどれだけアウトプットに活かしているかどうかが大切です。

それを出来ている人が成功者であり高収入者となっているはずですから。

つまり細かいことは置いておいて、読書はあなたの力になります、ということなんです。

まとめ

読書嫌いな僕でもスラスラと読めるくらいわかりやすい内容で、たくさん本を読む前に読んでよかったなあと思います!

この本から、長い人生の中での読書の意義や自分の成長の糧にするための読書術を学ぶことが出来ます。

特筆すべきは、読書に対する著書のアツい想い!僕のように、読書嫌いや、ネット志向な方には特にオススメしたいですね。読書の捉え方が180度変わりますよ。

たとえ読書が苦手でも、その重要性を理解し、興味のある分野や直感で読みたいと思う本から手に取っていけば、習慣化出来るだろうと信じています。

さあ、外出自粛の今こそ本を読みましょう!