地域おこし協力隊のインバウンド起業に必要な3つの視点
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どもどもー!最近規則正しい生活をデザインすることが趣味になりつつあるDaiです!
コーヒー好きだけどカフェイン摂取量に注意したり、夜寝る前のスマホ・PCいじりを控えたり…結構色々やってます。
早寝早起き、早起きは三文の徳とはいったものの、実際眠いっす笑
さて前置きはこれくらいにして今回は地域おこし協力隊がインバウンド起業をする上で必要となる視点について説明していきたいと思います。
3つの視点を述べる前にそもそもの話から少し紹介していきましょうかね。
地域おこし協力隊×インバウンドは増えている?
JOINの地域おこし協力隊募集ページで「インバウンド」と検索してみて下さい。そう、こんな感じで。
これ僕たまにやってるんですよー。でも面白いことに年々増えてきているように思いますね。
もちろんインバウンドと募集ページに書いているだけで、実際の活動は異なるケースもありますが、それを除いても僕が応募をした2016年と比較すれば明らかに増えています。
あの頃は5件ほどしかなかったものが今は15件ほど出てきますからね。
やはり国が主導する地方創生の中で「インバウンド」が占める割合は年々増加傾向にあると見て良さそうですね。特に地域おこし協力隊は総務省直結なので。
とにかく、地域おこし協力隊がインバウンドに携わるということは少なからず増えていることはわかります。
まあ現役インバウンド地域おこし協力隊隊員としては嬉しい限りですな。
活動内容や体系は千差万別
ただ実際、地域おこし協力隊のインバウンド募集の範囲は様々で、DMOのメンバーとして活動したり、地域の観光協会と連携した活動をしたり。
はたまた、前例のない地域でインバウンド事業を起こす、いわばゼロイチタイプもありますね。ちなみに僕はこのタイプです。
色んな規模の、そしてそれぞれ違う特色や問題を持った地域で募集するわけですから活動内容や体系が異なることは当然とも言えましょう。
その中でも今回スポットを当てたいのは僕がやっているようなゼロイチタイプ。すなわち、数年後の起業を見据えたインバウンド関連の地域おこし協力隊です。
地域貢献性や社会的なインパクトを何で測るかにもよりますが、地域おこし協力隊の制度としてはゼロイチタイプは非常に理にかなっていると思います。
これに関して深く話すのはまた今度にするとして、そのインバウンド起業プランの地域おこし協力隊に関して大切な視点は何なのか実際の経験を下に3つに分けて説明していきます。
地域おこし協力隊員だけでなく、役場担当者の目線も盛り込んでおりますので、様々な方に参考にして頂けたらと思います。
隊員の独立志向は強いか
重要なものから順に説明していきますので、これが最も大切な視点となります。協力隊隊員がそもそも独立を目指しているのかです。
無論、僕が地域おこし協力隊に志願した理由の半分は「独立」という考えがありました。
会社に守られながらも縛られながら働くよりも、自分の人生における意思決定をどんな時も自分で行いたい、また、人口減少が進む日本の将来を考えた上で個として生きる重要性を感じたからです。
もちろん僕も起業や独立に至るまでに必要なスキルや能力を持ち合わせているわけでもなく、日々試行錯誤をしており、全く完璧であるとは言えません。
ここで言う独立志向というのは、能力面ではなく「独立したい」と協力隊自身がどれだけ思えているかのみを指します。
そして理由は何でもいいです。サラリーマンめんどいでも、自分の事業を起こしたいでも、もっと直接社会の役に立ちたい、でも何でもOK。
その意思の強さがどれだけあるかが大切なのです。協力隊自身が持っているべきと言いましたが、逆に役場はそれを面接など採用前に見極めるべきでしょうね。
インバウンド起業の地域おこし協力隊は募集段階からすでに成功・失敗が決まっていると言っても過言ではありません。
外国人に特化できるか
2つめは外国人旅行者、インバウンドに特化できるのか。詳しく説明すると「特化すべき」なのか、そして「特化したい」のかの2点あります。
「特化すべき」というのは、自地域の資源や市場の将来性などを踏まえて本当に外国人旅行者をターゲットとすべきなのかということ。
極論を言えば、邦人客がいなくても事業として成立するかということになります。
日本全国津々浦々、地域には様々な資源があるでしょうし、インバウンド旅行者の訪問先や嗜好、トレンドは日々変化し続けています。
その中で自分の地域が数十年も続けられるインバウンド事業を作れるだけの資源があるのか、もしくは将来性があるのかしっかりと見極める必要があります。
そして「特化したい」というのは単純に外国人旅行者をおもてなししたいか、ということです。
僕は元々外国人と話すことが好きでしたし、現に今も様々な国のゲストと色々な会話を楽しむことが一つのモチベーションにもなっています。
もっとシンプルに言えば、外国人が好きか、とも言い換えられますかね。
地域おこし協力隊員はもちろんのこと、役場や地域の方々も含めて少しでもそんな気持ちがあるかないかで大きく変わってくるでしょう。
好きでなくとも、少なくとも「外国人が来たら面白い」くらいに思えている必要はありそうです。
活動がどれだけフレキシブルか
3つめのポイントは地域おこし協力隊員の活動の柔軟さです。これは役場や受け入れ先によって決まるでしょうね。
正直、インバウンド起業タイプの協力隊は役場から見て非常に厄介なタイプだと思います。これはインバウンドに限らず新規事業を起こす協力隊は全てそうだと思います。
というのも管理が非常に難しいからです。協力隊のモラルの問題によりますが、良い意味でも悪い意味でも好き勝手出来てしまいます。
独立のためには、試験期間が必要で、その試験期間が地域おこし協力隊の活動時間になってきます。3年という任期が経過すればするほどそうなります。
現に僕の活動は平日土日関係なく外国人ゲストに色々な体験ツアーを提供しています。もちろん活動時間は平日週5日の朝から夕方まで。
ゲストの予約日時はコントロールできませんから、それによって自分の活動時間も変わります。
これは役場にとってかなり管理しづらいでしょうけど、幸い自分の担当者含め役場は理解をしていますし、何も問題は起きていません。これについては本当に感謝です。
もし自分の役場がこれだけフレキシブルでなかったら、今なお地域おこし協力隊としては活動を続けていないかもしれませんね笑
この点は協力隊員側から採用時に確認すべきですし、受け入れ側である役場や地方団体は今一度この点について組織の中で合意形成を取っておくことが重要です。
まとめ
以上、今回は地域おこし協力隊におけるインバウンド起業に関して大切な3つの視点について紹介していきました。いかがだったでしょうか?
優先順位の高い方から紹介しましたが、実際どれも欠けてはいけない視点です。
地域おこし協力隊員にとっても受け入れ地域にとっても3年という時間は非常に重みのある時間です。自分の人生や地域の未来を棒に振ってしまうリスクも大いにあります。
そんな中で、インバウンドという活路を見出し一歩を踏み出すのであれば、ぜひ事前に様々なポイントを洗い出した上で、今回紹介した3つの点について深く考えてもらえればと思います。
理想の人生を切り開き、そして魅力ある地域が更に増えていったら本当に嬉しいですね。