夢実現を加速させる『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』レビュー
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人間誰しも夢や目標というものを持っているでしょう。東大合格、首相になる、大金持ちになる。
それを臆すること無く声を大にして言える人がどれだけいることでしょうか。5人に1人?100人に1人?
そしてその中でも夢や目標の実現に向けて、どうすればいいか理解し、すでに行動を起こしている人がどれだけいることでしょうか。
大半の人は何か理由をつけて、自分の気持ちにフタをしているように感じます。
そんな人にこの記事が読まれてほしい、もし読んでくれているのならこの本をオススメしたい。今回はジョン・C・マクスウェル氏の『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』をご紹介します。
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考えるばかりで行動が伴わないあなた
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夢実現を加速させたいあなた
書籍概要
本書の原作はアメリカで最も信頼されている「リーダーシップ論」の権威として毎年25,000人以上のビジネスマンを指導し、「リーダーのリーダー」と讃えられているジョン・C・マクスウェル氏の『Talent Is Never Enough』です。
それを居酒屋チェーン店「和民」で同じみのワタミ代表渡邉美樹氏が監訳し出版されたものです。
原作は世界的なベストセラーを叩き出しており、渡辺氏も「もう夢に関する本を書くのはやめようと思った」と言うほど絶賛しています。
本書の構成は夢や目標の実現に向けた自分を作るために必要な13のエッセンスを歴史的な偉人の格言を豊富に引用しながらまとめています。
変化の凄まじい現代に生きる全ての人に一読して頂きたい本です。
分量は一般的なビジネス書とさほど変わりはありません。総ページ数は251ページで、僕は2時間半で読み終えました。
著者プロフィール
ジョン・カルヴァン・マクスウェル(John Calvin Maxwell、1947年 – )は、アメリカ合衆国の著作家、講演者、牧師であり、おもにリーダーシップに焦点を当てた多数の著作を発表している。代表的著書には、『統率者の哲学 リーダーシップ21の法則 (The 21 Irrefutable Laws of Leadership)』、『リーダーシップ人間力の鉄則:部下の心に火をつける21の資質 (The 21 Indispensable Qualities of a Leader)』がある。彼の著書は数百万部が売れたとされ、その一部は『ニューヨーク・タイムズ』紙の The New York Times Best Seller list に取り上げられた。
目次
プロローグ:得意なことから始めなさい!
成功戦略1:「信念」を持つ
成功戦略2:「情熱」を燃やす
成功戦略3:「主体性」を持つ
成功戦略4:「集中力」をつける
成功戦略5:「準備」して待つ
成功戦略6:「練習」を怠らない
成功戦略7:「忍耐力」をつける
成功戦略8:「勇気」を持って臨む
成功戦略9:「知的好奇心」を持ち続ける
成功戦略10:「品格」を磨く
成功戦略11:「責任感」を持つ
成功戦略12:「つき合う人」を厳選する
成功戦略13:「チームワークの力」を活かす
印象に残った内容
自主性の真の価値
自主性の大切さについて述べられている箇所がありました。
そこには同日に電話を発明し、特許を申請した者が2名存在していたと書かれ、片方が自主性を発揮せず結果的に泣き寝入りすることになりました。
この例からもわかるように、どんなに才能を持っている人でも自主性を持って行動しなければ何も得られないろいうことでしょう。
誰かの指示待ち、許可待ち状態でスタンバイしていても見返りは少ないのです。
仕事に限らず人生の選択においてはもっと重要であると痛感せずに入られません。
自分でも後悔する選択はもちろんあります。その原因の大半は自主性によるものだったという気がしています。
どんな仕事をしたいか、どんな人と結婚したいか、人にその意思決定を仰いでよいものでしょうか。
今は21世紀です。耳を傾けるくらいならいいでしょうが、家柄や社会的尊厳を気にして躊躇するのは言語道断ではないでしょうか。
人にどう思われるか、どう評価されるかは二の次でまずは自分の思うように主体的に行動することを心がけたいと改めて思いました。
チャーチルの勇気
ネタバレにもなりますし、ここでは自分の考えたことを書くべきだと思うので本文の内容は極力控えて書くこととして。
勇気ある行動を取り続け、不屈の精神を持った人物として元イギリス首相のチャーチルが例に取られていました。
チャーチルのここがすごいと思ったのは、陸軍士官学校卒業後すぐさまスペイン軍に入軍、インドで危険な戦闘を経験し、南アフリカで捕虜として囚われの身になるものの脱走、その半年後に国会議員として選出されました。
その時点でまだ26歳という若さでした。激動の時代とはいえ、僕と同い年でこれだけの経験をしていたというのが信じられませんでした。
それからおよそ40年後に首相に就任するわけですが、イギリス国民はチャーチルの勇気、不屈の精神、リーダーとしての才能を強く認めていました。それもそのはずですよね。
さて、勇気ある行動とはどのようにして取れるのでしょうか。
現代の日本において一般国民が従軍するというのは非現実的ではありますが、ビジネスにおいては日々戦闘の連続です。
自分が思うに、勇気とは「信念を貫く気概」でしょう。「何があっても自分の想いを貫く力」とも言いかえられます。
そのため勇気ある行動を取るためには自分の信念というものを模索する必要があります。行動の規範でもいいと思います。
何のために生きているのか、人生で何を成し遂げたいのか、これを見つけることができれば、あとは上で述べたように主体性を持って行動するだけではないでしょうか。
想いの強さは日々の自分の行動に影響を与え、夢や目標の実現可能性を最大限に高めてくれるでしょう。
才能や知識を得る活動もさることながら、自分の信念を磨いていくことも大切だと感じました。
まとめ
これまでにも多くの自己啓発本を読んできましたが、こちらの本で紹介されている偉人の多くの名言は印象的でした。
特にチャーチルについては僕と同じ26歳にして国会議員となり、後に首相として戦火の中のイギリスを牽引していった点で非常に興味を持ちました。彼の伝記など読んでみようと思います。
過去に読んだ本と共通するのは、小さなこと、得意なことから少しずつアクションに移すこと。
学び続けることは成功に必要不可欠ですが、読書するだけ、学んでいるだけでは何も変わらない点で何もしていないことと同義です。
最近「まずは一歩」という重要性を理解したので、本当に小さいことですが密かに行動に移したことがあります。それが未来の大きな変化に通ずる可能性を信じながら。
夢や目標を考えてばかりで中々行動に移せない方、この本を読むことを強くオススメします。
はじめの一歩を踏み出して成功を勝ち取りましょう。