仕事効率改善書『脳を最適化すれば能力は2倍になる』レビュー
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先日『読んでも忘れない読書術』を紹介しましたが、今回は同著者の別作品『脳を最適化すれば能力は2倍になる』を扱いたいと思います。
こちらには樺沢氏による脳科学研究の裏付けを下に、主に生活習慣を見直す方法が書かれていました。
平易な具体例によって非常に理解のしやすい内容であり、脳科学に関する知識がない僕でも日常生活にすぐ活かせる知識を得られました。
最近熱心に取り組んでいる生活習慣の改善に役立てられそうです。特に睡眠に関しての内容は非常に興味深いものでした。
その他脳内物質をコントロールすることで、効果的に部下や生徒を動かす方法も書かれていますので、企業でマネジメント層として働く方や教師として働く方にもオススメしたい書籍です!
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仕事の能率が悪いと感じるあなた
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残業などで夜型生活をしているあなた
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マネジメント層や教育従事者として働くあなた
書籍概要
精神科医として活躍している樺沢氏はモチベーションを上げる方法や集中力を高める方法を聞かれることが多くあるそうです。
その問いに焦点を当てた本はこれまでに何冊もあると言う一方で、それらの多くは客観的かつ科学的根拠のないままに書かれており、果たしてどれほどの効果があるのかと懐疑的な視線で見ています。
そこで自身の脳科学研究で得られた脳内物質に関する知識を、一般的なビジネスマンに知ってもらうことで、日々の仕事に画期的な変化を起こしてもらおうと、本書籍の執筆に至りました。
246ページと一般的な実用書レベルの分量で、僕は3時間かけて読了しました。
一つ先の見出しにて、今回の書籍を読んで印象的だった箇所をかいつまんで紹介しております。
著者プロフィール
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。札幌医大神経精神医学講座に入局。大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務する。2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。うつ病、自殺についての研究に従事。帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。精神医学の知識、情報の普及によるメンタル疾患の予防を目的に、メールマガジン、Twitter、Facebookなど、累計30万人以上のインターネット媒体を駆使し、精神医学、心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。
著書に『自殺という病』(秀和システム)、『脳内物質仕事術』(マガジンハウス)、『精神科医が教える 1億稼ぐ人の心理戦術』(中経出版)、『小児科臨床ピクシス 15 不登校・いじめ その背景とアドバイス』(中山書店、「いじめ自殺」の項目を分担執筆)、『メールの超プロが教えるGmail仕事術』(サンマーク出版)、『ツイッタ-の超プロが教えるFacebook仕事術』(サンマーク出版)ほか。
目次
序章:あなたの働き方はあなたの脳が決めている
第1章:ドーパミン仕事術
第2章:ノルアドレナリン仕事術
第3章:アドレナリン仕事術
第4章:セロトニン仕事術
第5章:メラトニン仕事術
第6章:アセチルコリン仕事術
第7章:エンドルフィン仕事術
印象に残った内容
漫然とした生活は仕事効率を下げる
モチベーション向上に多大な影響を及ぼす脳内物質にドーパミンがあります。
目標設定をした段階や、目標達成までの過程そしてその結果によって多く分泌されることがこれまでの研究で分かっています。
目標設定は仕事のノルマだけでなく、日々の生活においても重要となります。
細かな目標を設定し、達成に向かって行動することで日常的にドーパミンの分泌を促すことが出来ます。
例えば、「早起きする」という目標設定をした場合、早起きできた時の自分をイメージした上で、就寝・起床時間の設定します。
そして、就寝準備においてもすることやしないことをリスト化し、目標を達成できたら、朝一番のコーヒーを飲むなど、自分へのご褒美を都度与える、といった具合です。
備忘録的な意味合いでも、ドーパミンと目標達成までの理想プロセスをまとめておきます。
適度な目標を設定
達成後の自分をイメージ
目標を何度も確認
楽しみながら実行
達成した自分に報酬を
新たな目標を設定
目標達成プロセスを繰り返す
ドーパミン型かノルアドレナリン型か
市場のニーズがあってこそ、ヒット商品が生まれるわけですが、商品設計についても書かれていた部分があったので書き留めておきます。
ドーパミン型商品とは快楽を与える商品であり、ノルアドレナリン型商品は不快を解消する商品とありました。
例を取ると、前者はテレビや旅行、後者は掃除機や整体サービスなどです。
どちらがより必需品であるかと言うと、ノルアドレナリン型商品です。
ドーパミン型商品はいわば最悪無くても困らないものと言えますからね。
確かに新型コロナの影響で観光需要は落ちていますが、消費者側からすれば旅行や観光ができないからといって生活が苦しくなるということはまずないでしょう。
起業や新サービス考案において、ドーパミン型商品を作るのか、ノルアドレナリン型商品をつくるのか、という視点は今後用いていきたいと思います。
まとめ
やはり科学者が書いた本は科学的データなど、客観的裏付けが多くあって、ためになるなあと感じました。
この本を読んだ時、ちょうど朝型生活を取り戻そうと奮闘していたので相乗効果がありました。
一つ一つの専門用語は覚えられなくても、エッセンスとして日常生活に活かせる知識が多く書かれているので、社会人をはじめあるゆる方にオススメです。
特に経営者やマネジメント層など、人の上に立って仕事をする機会が多い方はぜひご一読頂きたいと思います。
脳機能を最大化させて今よりもっと人生を楽しくしましょう!
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