ピーター・ティールの名著『ゼロ・トゥ・ワン』の6つの見どころと読むべき人

01/13/2018本・映画

ピーター・ティール著の『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』を読んだので、今回はその内容と著者解説、そしてこの本の見どころや重要ポイントを説明していきます。

『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』とはどんな本か?

伝説の起業家と言われるピーター・ティールが、母校スタンフォード大学で行った起業講義をまとめた一冊です。

この本がどんな本かざっくり言うと「より良い未来を創造するための教科書」です。

  1. 僕たちは未来を創ることができるか
  2. 一九九九年のお祭り騒ぎ
  3. 幸福な企業はみなそれぞれに違う
  4. イデオロギーとしての競争
  5. 終盤を制する
  6. 人生は宝クジじゃない
  7. カネの流れを追え
  8. 隠れた真実
  9. ティールの法則
  10. マフィアの力学
  11. それを作れば、みんなやってくる?
  12. 人間と機械
  13. エネルギー2.0
  14. 創業者のパラドックス
  15. 終わりに:停滞かシンギュラリティか

引用:『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』目次より

世界の名立たる有名企業をいくつも立ち上げてきた経験からそのノウハウや、どのようにして世の中に新しい価値を創り出していくかが細かに書かれています。

業界としてはテクノロジー関連、IT業界の話が中心で成長を続けている企業、衰退もしくは倒産した企業を客観的に捉えその要因などが解説されています。

全体を通してティール自身の人並み外れた価値観や物事の考え方を知ることが出来ます。

それでは次にピーター・ティールとはどういう人物であるかを解説します。

ピーター・ティール 〜シリコンバレーで今最も注目される起業家・投資家〜

ピーター・ティール|Wikipedia
  • 誕生日:1967年10月11日(50歳)
  • 国籍:アメリカ合衆国
  • 出身校:スタンフォード大学
  • 職業:起業家・投資家
  • 純資産:27億ドル(2016年)

世界的有名企業が密集するシリコンバレーで現在最も注目されている起業家かつ投資家の一人です。

1998年にPayPalを共同創業して会長兼CEOに就任すると、2002年に同企業を15億ドルでeBayに売却しました。

PayPal

ティール含め初期のPayPalメンバー6名は、後に「PayPalマフィア」と呼ばれシリコンバレーで現在も絶大な影響力を持っています。

ちなみにスペースXやテスラ・モーターズで有名なイーロン・マスクもPayPalメンバーの一人です。

ティールは情報解析サービスを提供するパランティアも共同創業し、さらにヘッジファンドのクラリアム・キャピタル・マネジメントとベンチャーファンドのファウンダーズ・ファンドを設立もしました。

Facebookで初の外部投資家となったほか、航空宇宙や人工知能(AI)、先進コンピュータ、エネルギー、健康、インターネットといった様々な分野で革新的なテクノロジーを持つスタートアップ企業に投資も行っています。

それでは次に『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』の見どころと重要なポイントについて触れます。

『ゼロ・トゥ・ワン』の見どころと重要な6つのポイント

「隠れた真実」の重要性とその見つけ方

『ゼロ・トゥ・ワン』の冒頭から何度も出てくる質問があります。

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

これはティール自身が採用面接で必ず聞く質問の一つだそうです。

一見簡単そうな質問に見えますが、いざ考えてみるとかなり難しい質問と分かります。

本書では、この真実は「隠れた真実」と紹介されていますが、ティールはその重要性と見つけ方について解説しています。

新しいテクノロジーを創造するために必要な4原則

「隠れた真実」とともにティールは全体を通して「新しい何かを生み出すこと」の重要性を説いています。

これが本書の根幹であり、また彼自身この考え方に基づいてスタートアップ企業への投資などを行っています。

ではどのような考え方に基づけば新しいテクノロジーを生み出すことが出来るのか、ティールはドットコム・バブル崩壊後の間違った反省から4つの原則について説明します。

競争ではなく独占することの重要性

近年さらに勢いを増して競争が過激化する社会。特にテクノロジー業界のそれは最も顕著ですね。

しかし競争することは社会にとって不利益だとの見解をティールは示しています。

それはスタートアップや起業、新しい何かを創造することの重要性と深く関係していることが説明されます。

成功するビジネスをつくるために必要な7つの問いかけ

冒頭部分でティールは起業で成功するための方程式はないと語ります。

さらにヒューレット・パッカード(HP)などの実例を通して、創造することを止めた企業に明るい将来がないとの主張も展開。

では成功するビジネスを生み出すためにどのようなことに注意すればよいのかが、本書では7つの問いかけとして紹介されています。

べき乗則の重要性

たとえ有名な投資家であっても、このべき乗則を理解している人は多くありません。

ただこの考え方を理解してスタートアップに投資することは非常に重要です。

また、これはビジネスへの投資に限ったことではなく我々の日常生活においても大変重要だとティールは語っています。

人間とコンピュータの理想的関係

将来コンピュータは人間の仕事を脅かし、生活の脅威になるのではないか。

機械やテクノロジーを危惧する声は日々大きくなっていますが、ティールはその通説を否定しています。

成長する企業をつくるためにはコンピュータをはじめ、テクノロジーを活用することは不可欠であるとの主張の真意が書かれています。

『ゼロ・トゥ・ワン』をオススメしたい人

では最後にこのピーター・ティール著『ゼロ・トゥ・ワン』を読むべき人、オススメしたい人を紹介します。

  • 目的もなくのうのうと毎日を過ごしている人
  • 現代社会に何の疑問も感じていない人
  • 仕事や生活に現状満足している人
  • 今もしくは将来起業を考えている人
  • ITなどテクノロジー関連業界で働いているまたは興味のある人
  • 新規事業開発に取り組んでいる人
  • 新しく斬新なアイデアを生み出したい人

内容はITなどのテクノロジー関連が中心でとっつきにくい部分もありますが、ティールの伝えたい内容は業界問わず全社会人にとって有益なものなはずです。

また起業家や投資家を目指していない人にとっても上で紹介したポイントの何点かはかなり役立ちます。

感想・まとめ

今回はピーター・ティール著の『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』について書いていきました。

正直僕にとっては簡単な内容ではなかったので、読破するのに時間を要しましたがすごくためになる本でした。

一番印象に残っているのはやはりこの冒頭の質問です。

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

この究極の質問に回答出来る人が増えれば未来はきっと良くなるはずです。

僕自身この質問の回答を早く見つけねば…!でもその回答を見つけたらそれは同時に僕が〇〇できることにもつながるんですよね。楽しみだ。

今回は重要ポイントだけを扱いましたが、本当に名著なので後日要約記事も書こうかと思っています。

ただまずは自分で読んでみることを強くオススメします。

時間はかかっても将来への投資は大切ですよね。