インバウンド市場アジア人のリピーター希望率は東北が最下位らしい

11/19/2017市場

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最近インバウンド関連のニュースや記事を見るのにハマってます。

職業病ってやつですかね。でも情報収集大事ですからね。

記事見て考えまとめて、ってなかなか良いインプットとアウトプットのサイクルだと思います。

日本政策投資銀行東北支店がアジアや欧米などの国と地域を対象に実施した東北インバウンド(訪日外国人旅行者)意向調査によると、アジアから東北を訪れた人の再訪希望率は56.8%にとどまり、全国の地域別で最も低かった。交通アクセスや自国キャッシュカードの利用への不満が他地域より高く、同支店は「満足度を高める早急な対応が必要だ」と指摘する。
 中国や台湾、タイなどアジアの8国・地域からの旅行者の再訪希望率は北海道が最も高く77.8%。関西70.9%、東海70.6%と続いた。東北は北陸の59.9%、中国地方の58.9%も下回り、最下位だった。
 英、米、仏、豪4カ国からの旅行者の東北再訪希望率は69.6%。アジアの旅行者に比べて高く、地域別では関西や東海、九州に次いで4位となった。
 東北を訪れて不満に感じたこと(複数回答)は「史跡や歴史的建造物の見物(説明の充実度を含む)」9.5%、「バス・タクシーの利便性」7.0%、「自国キャッシュカードの利用しやすさ」6.3%。これらの項目は他地域では5%前後にとどまり、東北への不満の大きさが浮き彫りになった。
 一方、東北でも公衆無線LAN「WiFi(ワイファイ)」の整備が進んだ影響から、「携帯電話・通信機器の利用しやすさ」への不満は6.7%と、前年の9.0%より改善した。
 東北支店は「インバウンドを増やすには受け入れ環境の改善が欠かせない。訪日者の再訪意欲が高い北海道との連携も重要だ」(企画調査課)と話した。
 調査は6~7月、計12の国・地域の海外旅行経験者計6274人を対象に実施した。このうち訪日者は2792人。東北にはアジアから285人、英米仏豪からは69人が訪れた。

引用:河北新報|<インバウンド>「アクセス悪い」「自国カード使えない」アジア人再訪希望率、東北が最下位

今回の記事は東北がフォーカスされています。東北の方にとってはあまり良い記事ではないかもしれませんが笑

アジア人の東北への再訪希望率が他の日本の地域と比べて低いそうです。

再訪ということは「一度訪れた人がもう一度訪れたいか」ということですね。リピーターというとわかりやすいですね。

東北に一度訪れたけど「もういいかな」と思っているアジア人が4割以上いるようです。

一方北海道に関しては8割近いアジア人がまた来たいと思っているそうです。同じ日本人としても嬉しいですね(北海道行ったことないけど笑)。

この差がどこにあるのか?記事の中では「史跡や歴史的建造物の見物」や「バス・タクシーの利便性」、「自国キャッシュカードの利用しやすさ」などが挙げられています。

日本政策投資銀行東北支店の方は「早急な対応が必要」とのコメントをしたそうですが、ここで僕が思うのは「あくまで対象がアジア人」であること。

これは2つの意味で言っています。「ヨーロッパを含めた世界の中のアジア人」という意味と「中国やタイなどごちゃまぜのアジア人」という意味です。

1つめの意味で言うと、キャッシュカードの利用しやすさってこれ正直どうでもいいかな?と思います。

カードってことは基本買い物のこと指していますよね。もちろんそういうインバウンド市場で戦うなら必要でしょうが、東北ってそういう地域じゃないですね。

田舎とか自然とかもっと純日本的なものがウリになっているはずです。

イギリスやアメリカなどの欧米人は買い物よりもローカルな体験を求めている方が多いです。

なので別にアジア人がリピーターにならずともそんなに問題ないかなと思います。

まあがっつりアジア人にフォーカスして稼ぎたいとかそういう場合別次元の話ですが。

2つめの意味で言うと、アジア人という枠が広すぎてデータに信憑性が感じられません。

中国人とタイ人では趣味趣向や経済力がまるで違いますし、アジア人と一括りにするのは危険です笑

感性やニーズが異なれば不満に思う点も異なりますし。そこまで一喜一憂する必要ないかと。

例えば「うちの県中国人をターゲットにしていたのにリピーター率低いなあ」とかそういう場合は戦略変えないと行けないと思います。

アジア人だと幅が広すぎるし、もっと言うと東北って括りが広すぎる笑

仙台と八戸じゃえらい違いですし(なんで八戸?笑)。てか仙台といえば過去にこんな記事も書いています。

とまあつらつら書いてきましたが、東北の皆さん落ち込む必要全くないと思います。

正直北海道はアジア人ウケよすぎると思ってればいいです(行ったことない)。

交通インフラとかカード対応よりもユニークなツアー商品やコンテンツが生まれる方が嬉しいかな〜。